あさって10日に投開票される参院選挙。18歳以上が対象になる初めての国政選挙を控え、しの笛奏者の村山二朗さん(48)=葉山町堀内=が投票率アップを呼び掛けるオリジナル曲を制作した。「若い人にも政治に関心を持ってほしい。少しでも多くの人が投票に足を運ぶきっかけになれば」と話している。
「微力と無力とは違うと/あの人がおしえてくれた」「この手で自由を守ろう/自分の未来を描こう」――。村山さんが作詞作曲を手掛けた「あの日曜日の朝に」には軽快な旋律に乗せ、一票を投じる意義を訴える言葉が並ぶ。
きっかけは市民が政治参加について考える団体「@湘南市民連絡会」でメンバーらと18歳選挙が始まる今参院選の課題を話し合って。自民党が憲法改正草案に盛り込む「緊急事態条項」が話題になり、「法律は一般の人には難しい。若い人たちにも分かりやすく伝えるために歌にしてはどうか」と提案した。
先月、メンバーらの意見を聞き取ってまとめた歌詞に曲をつけた「あの日曜日―」と「緊急事態条項って何だ」を収録したCDを発表。4月に結成した「楽団@地球人」が演奏し、自身もしの笛で参加した。
有権者の政治離れが叫ばれて久しい中、関心を高める”特効薬”はないのかもしれない。ただ、ミュージシャンとして「音楽にしかできないことがあるはず」と声を上げずにはいられなかった。「緊急事態―」の歌詞には国の未来図への危機感がにじむが、「表現の自由が危ぶまれる今だからこそ」と思いをぶつけた。村山さんは「個々の意見を直接政治に反映させるのは、選挙しかない。若い人たちも他人事にせず、1票を大切にしてほしい」と訴えている。
2曲を収録したCDは1枚600円(税込・送料別)。動画投稿サイト「ユーチューブ」でも公開している。購入を希望する場合はメールで村山さん【メール】gd.at.ck@gmail.com
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