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公開日:2026.01.01
学校法人 神奈川歯科大学 鹿島勇理事長インタビュー
「感性」と「先見性」で未来を拓く
急速に変化する社会情勢の中で、常に一歩先を見据えた大学経営を展開する神奈川歯科大学。昨年の振り返りと、2026年の新たなビジョン、そして横須賀からアジア圏へと広がる構想について、鹿島勇理事長に話を聞いた。
▼全国を結ぶ「星座構想」と「仮想大学」
――まず、昨年から取り組まれている「C・Cプラン(コンステレーション・コンソーシアム)」についてお聞かせください。
「コンステレーションとは星座を意味します。18歳人口の減少や大学の特色化を見据え、全国47都道府県に最低1校、関東には約20校、合計で80〜100校の『連携校』を作る構想です。単なる交流にとどまらず、高校時代から大学の教養科目の単位を先取りできる仕組みを整え、学力を担保した上でエスカレーター式に入学できる、いわば『入試の段階的撤廃』を目指しています。全国に打った『点(連携校)』を結んで『星座』にする、というイメージです」
――教育内容にも変化があるのでしょうか。
「単科大学の弱点を補う『仮想大学(バーチャル・ユニバーシティ)』構想を進めています。本学には歯科・歯科衛生・看護の学部がありますが、提携先の経済、薬学、芸術などの文系・理系・医療系を含む全ての学部を有する新しい形の大学の創出となります。すでに数校と協議が進んでおり、5年以内の実現を目指しています」
▼AI時代に問われる「アート思考」「構想力」
――特に力を入れているという「AI講義」についても聞かせてください。
「生成AIを活用した講義のリノベーションです。従来は教員が一方的に話す『一人称』でしたが、AIを相棒や秘書として使うことで、対話を含む「二人称・三人称」の講義が可能になります。重要なのは単なる効率化ではありません。AIで知識が均質化される時代、差別化の鍵は『感性』でしょう。ユーモアやエスプリ、遊び心といった人間ならではの感性を講義にどう盛り込むか。これからの教育には、教員も学生もアート思考や構想力がより求められるようになります」
▼芝浦新拠点とプラットフォーム戦略
――4月には東京・芝浦に新たな拠点がオープンします。
「旧東芝本社跡地の再開発エリアに、シミックホールディングスと連携してクリニックを開設します。本学には、本校(横須賀)、横浜クリニック、羽田空港ターミナルサテライト、日本橋三越本店の歯科・健脳クリニックがありますが、今回の芝浦は4万人のオフィスワーカーを対象としたクリニック業務とデータ収集の拠点に位置づけています。企業健診や予防歯科に加え、シミック社との連携による動物歯科の可能性も模索するなど、新たな市場を開拓していきます」
▼横須賀から世界へ、地域と共に
――グローバル展開や地元・横須賀での動きはいかがですか。
「昨年、韓国で卒業生による同窓会支部が発足しました。これまでに134人が入学し、59人が卒業、現在も55人が在籍しています。彼らは母国で開業医や勤務医として活躍しています。次は中国やベトナムなど『歯科衛生士』の職種が未確立な国へ教育システムを輸出する計画があります。地元横須賀では、地域の活性化策としてインターナショナルスクールの設立を構想しています。閉校した施設などを活用し、中高一貫で海外大学進学も見据えた学校を、5年以内を目処に形にしたいと考えています」
――最後に、新年の抱負をお願いします。
「『先の一手は後の百手』という言葉通り、時代の潮流を読み、常に先手を打ってきました。留学生の積極的な受け入れはそのひとつであり、国も奨励する時代となりました。社会は常に変化しています。時代に合わせて柔軟に形を変えながら、今後も健全経営と革新を続けていきます」
神奈川歯科大学
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横須賀市稲岡町82
TEL:046-822-8751
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