藤沢の歌姫を夢見て 市内で活動する工藤江里菜さん
地域に根差した歌手を目指したい―。そんな思いで活動しているのは、藤沢市在住のシンガーソングライター・工藤江里菜さん(29)。市内を活動拠点にして6年になるが、今年に入り、街中から歌声を届けたいと路上ライブや百貨店のステージ、イベントなどに出演。エレクトーンの弾き語りで透明感のある歌声を届けている。
工藤さんは2007年6月、藤沢市を拠点に「湘南在住のシンガーソングライター」として活動を始めた。最初は、主にライブハウスでの演奏が中心だったが、地域に根差したアーティストになりたいと、今年に入り藤沢駅前で路上ライブをスタート。「大好きな藤沢の人に、私の生の歌声を聞いて欲しかった」と工藤さんは振り返る。
路上で歌う姿を見て、声をかけたのが、市職員や商店街の人々。その出会いがきっかけとなり、市のイベント「産業フェスタ」や「湘南藤沢たから市」などのイベントに出演。藤沢駅北口の百貨店・さいか屋では、週末限定でエントランスライブを行えるようになった。「驚くような出会いがあって、幸運にもいろいろな場所で歌わせてもらっている。感謝しています」
工藤さんの歌詞は、女性の恋や友情をテーマに素直な言葉で綴っているのが特徴。親しみやすいキャラクターとは裏腹に、透明感のある歌声とキャッチーな曲が聴く人を魅了している。
路上ライブでは、何よりも、今までになかった生の声を聞けることが励みになっているのだとか。「私の歌声で元気になったとたくさんの人が言ってくれる」と笑顔を見せる。「目標は、藤沢市民会館の大ホールでコンサートを開くこと」と語った。
母の言葉を胸に
北海道出身の工藤さんは、10年前に上京。「有名な歌手になりたい」という夢を抱いて都内で活動を始めた。だが、東京暮らしが肌に合わず、夢をなかば諦めるかたちで実家に戻ることに。その時、母親に「お母さんは、有名な歌手になってくれることが嬉しいわけではない。江里菜が笑顔で楽しく歌っていてくれたら、それで幸せ」と励まされた。その言葉が力になり、再挑戦することに決めた。
「大好きな海の近くで活動したい」と藤沢を再出発の地に選んだ。「今ではもう藤沢は第2の故郷。藤沢といえば工藤江里菜といってもらえるようになりたい」と思いは強い。
「私の楽しさがみなさんに伝染して、頑張ろうと思ってくれたら嬉しい」。街中から歌声を届け続ける。
今後の活動
さいか屋2階エントランス前ライブが8月4日(日)午後2時〜、11日(日)午後1時〜と3時〜。また、藤沢市長後商店街夏祭りに出演、3日(土)午後3時30分〜と7時〜の2ステージ。10月11日(金)には相模女子大学グリーンホールで単独公演を開く(有料)。CDはライブ会場やHPで購入可能。詳しくはオフィシャルHP(http://erinakudo.jp/)を。
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