東京五輪の開催を契機に、テロ災害への医療対策が進んでいる。藤沢市民病院の救命救急センター長の阿南英明医師(54)は、厚生労働省が主導している化学テロ対策研究で中心的な役割を担う一人だ。
日本では1995年の地下鉄サリン事件が記憶に新しいが、日本ではそうした化学テロへの対応や準備の研究が進んでいる。阿南医師によると、人命救助のためには、現行の制度などの見直しが必要で、新しい体制づくりを行っているという。これまで、言語が異なる外国人や身体障害者などの要救助者対応をはじめ、一刻も早い汚染現場からの避難方法などを提言し、医師以外による自動注射器による解毒剤なども導入された。「命を守るために、最善の方法を考えたい」
阿南医師は大学を卒業して藤沢市民病院に就職。内科医として勤務しながら救命救急医として活躍。東日本大震災では災害派遣医療チーム(DMAT)のリーダーとして、指揮をふるった。
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