神奈川を含む7都府県を対象にした政府の緊急事態宣言を受け、藤沢市内でも休業に踏み切る大型商業施設が相次いでいる。テラスモール湘南(辻堂神台)や湘南モールフィル(辻堂新町)は8日から一部店舗を除いて当面休業すると発表。営業を継続する施設も時短営業に切り替えたり、テナントごとに休業を判断するなどした。
市内最大の商業施設で、平時は連日多くの買い物客で賑わうテラスモール湘南。緊急事態宣言から一夜明けた8日は、駅からの連絡通路や広場の人通りもまばらだった。
同施設では、食料品を扱うスーパーやドラッグストアなど一部の店舗のみ営業。同日時点で民間施設の休業要請は実施されていないが、担当者は「不用不急の外出自粛が叫ばれる中で、趣味やエンターテイメントに関するお店の営業はお客様が『集まって外出する目的』になりかねない。政府の方針ともずれてしまう」と説明。同日から当面の休館に踏み切った。
夫婦で買い物に訪れていた茅ヶ崎市在住の70代女性は「コロナが収束するまでは仕方ない。一人ひとりの意識が変わらなければ、緊急事態宣言が出た意味もなくなってしまう」と理解を示す。
昨年3月にリニューアルオープンしたODAKYU湘南GATE(南藤沢)も食料品売場を除いて当面の休館を決定。先月には1周年イベントもコロナ禍で中止になったばかりだった。担当者は「本来は集客が期待できる時期だけに正直痛手。ただ感染症の状況を考えれば休業はやむを得ない」と話す。
このほか、さいか屋藤沢店(藤沢)、湘南藤沢オーパ(南藤沢)なども食料品など一部を除いて休館。フジサワ名店ビル(同)は10日から通常より1時間早い午後8時までの営業に切り替える。
湘南T─SITE(辻堂元町)では通常より1〜2時間営業時間を短縮。一部店舗は休業する。ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンター(辻堂新町)は通常営業だが、テナントごとに休業や時間短縮を判断する。
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