いまだ終息が見通せない新型コロナウイルスの感染拡大。医療現場では、マスクやアルコールなど医療品の不足や従事者への負担増など「医療崩壊」も懸念されている。こうした状況を受け、市内の有志市民団体「チーム藤沢」(下田亮代表)が3Dプリンターで製作した「フェイスシールド」を医療機関へ無償提供する活動を始めた。
チーム藤沢は2016年の熊本地震で被災地を支援しようと立ち上がった有志の団体。現在約1400人のメンバーが賛同しており、災害復興を中心に活動している。
発案者は「山崎脳神経外科クリニック」=善行=の山崎久美さん。当初チーム藤沢では3Dプリンターを使ってマスクのひもを頭の後ろでとめる「イヤーガード」を製作。これを知った山崎さんが「(飛沫などの感染リスクを低減させる)医療従事者用のフェイスシールドを作れないか」と打診した。
製作には、下田代表とメンバーの南博司さんが所有する3Dプリンター計7台を使用。フレーム部分を作成し、プラスチックと似た透明な板を組み合わせる。費用はこれまで団体に寄せられた募金を活用したという。
4月初旬から製作を始め、200個以上を作成。山崎さんの紹介で市内のクリニックなど14カ所に出来上がったフェイスシールドと在庫があったマスクを寄付した。
医療従事者を取り巻く環境が厳しさを増す中、医療品の不足が深刻になっている。山崎さんによると、同院でも3月初旬からマスクが手に入らなくなり、やむを得ず布マスクを殺菌しながら使用しているという。現場のスタッフは日々感染の恐怖を感じていたといい、山崎さんの夫で院長の孝正さんは「シールドがあると医者と患者、お互いの安心感に繋がる」と話す。山崎さんは「今後は市医師会とも連携し、必要な医療機関に届けたい」と話している。
イヤーガードは1つ300円で売り上げはチーム藤沢の活動に役立てている。詳細は公式ホームページ【URL】http://www.teamfujisawa.jp/へ。
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