子どもの病気やケガで保育園を利用できず、仕事を休めない保護者に代わって預かる「病児保育施設」が10月、長後中央医院(下土棚444の8)内に開所する。市によると市内初。共働き世帯の増加を背景に需要が高まる中、受け皿の拡充に期待がかかる。
施設名は「(仮称)病児保育室湘南」。小児科などを設ける同院が運営し、同院建物の2階に併設する。
定員は1日4人で、市内在住の生後6カ月〜小学3年生までの受け入れを想定。個別隔離できる設備を整え、風邪や発熱のほか、一部の感染症を除いてインフルエンザの子どもも受け入れる。利用時間や料金などは今後他市の事例を参考に調整するという。
市保育課などによると、市内では回復期の子どもを預かる「病後児保育施設」は認可保育所など計4施設があるが、病児施設はなかった。共働きが増える中、横浜や大和など市外の施設を利用するケースも多く、市には以前から設置を求める声が寄せられていたという。担当者は「子どもが病気になっても安心して働くことができる環境を整えていく。今後も実績を踏まえ、増設を検討したい」と話している。
市は同施設の新設にかかる整備費として、約4900万円を今年度当初予算案に計上。子ども・子育て支援整備交付金を活用し、国、県、市が3分の1ずつ負担する。
市は、2021年度に開設する藤が岡の複合施設内にも病児保育室を整備する方針。
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