鵠沼高校女子バスケットボール部が18日、伊勢原市総合体育館で開かれた県高校秋季大会の決勝で、白鵬女子(横浜市鶴見区)を破り、初優勝を果たした。キャプテンの野坂葵さん(3年)は「歴代の先輩たちの思いも背負って臨んだ大会。まだ実感は湧かないが、優勝できてうれしい」と話した。
同大会は12月に行われる全国高校選手権大会(ウインターカップ)の県予選を兼ねたもの。支部予選や新人戦を勝ち抜いた計40チームが出場し、熱戦をくり広げた。
同校はシード校として出場。初戦の金沢総合を102対30で下し、好スタートを切ったが、2戦目の座間、準決勝の相模原弥栄との試合は、相手の猛攻を守り抜く、厳しい試合を強いられた。野坂さんは「正直しんどかったが、この2試合を我慢して、乗り越えられたからこそ、チーム力が一段と上がり優勝へと繋がったと思う」と振り返る。
準決勝で勝利し、全国への出場が確定。迎えた決勝は「緊張や不安から解き放たれ、楽しめた試合だった」。野坂さんは持ち前のスピードを生かした鋭いプレーで、次々と得点を稼ぎ、1人で46点をあげる活躍。84対69で白鵬女子を下した。
一戦一戦を大切に
同校は2018年にインターハイに初出場。好成績を残してきたが、「優勝」はできていなかった。その悔しい気持ちをバネに「次は1位」と意気込んでいたところ、コロナが直撃。目標としていたインターハイも中止となり、18人所属していた3年生は3人に。それでも「もっと強くなれる」と、空いている時間を見つけては練習に励んだ。
部員全員の努力の積み重ね、つかみ取った今回の優勝。これまで20年間に渡り、指導してきた細木美和子監督(45)は、「突然目標を失う恐怖もあったと思う。大会があることに感謝し、力を出し切ってほしい」、野坂さんは「全国の舞台でも一戦一戦を大切に、1つでも多く勝ちたい」と前を向いた。
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