神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2021年11月19日 エリアトップへ

江の島サムエル・コッキング苑 展示体験棟が完成 温室遺構活用し観光活性

経済

公開:2021年11月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
完成した温室遺構展示体験棟と落成式であいさつする鈴木市長
完成した温室遺構展示体験棟と落成式であいさつする鈴木市長

 近代歴史遺産を活用した新たな観光施設が12日、江の島サムエル・コッキング苑内に完成した。かつて英国人貿易商の別荘と庭園だった時代に使われた温室遺構を活用し、植栽温室をイメージした展示体験棟に改修。「通年型観光」を掲げる市などはウィズコロナ、アフターコロナを見据えた日中観光の推進に役立てたい考えだ。

 建物は鉄骨平屋造で延べ床面積は約60平方メートル、高さ約5m。国内では唯一現存するというレンガ造りの温室遺構の上に建てられる形で全面ガラス張りとなっており、室内から貴重な遺構を覗き見ることができる。

 同苑前身の庭園は明治時代に英国人貿易商のサムエル・コッキング氏が私財を投じて造成。南国植物を育てるためのスチーム温室は当時、東洋一の規模とされた。棟内にはパネルや写真を展示し、コッキング氏の功績を紹介。南国由来の観葉植物も展示し、往年の雰囲気を演出した。

 市は江の島を基軸にした「通年型観光」の推進を掲げており、近年はイルミネーションを中心に夜間の観光振興が奏功。一方、日中の客足増が課題となっており、同苑開設者の市と運営者の江ノ島電鉄が検討を進めてきた。再整備は2カ年事業で、来年には交流や体験ができる施設なども新設。回遊性を高め、1年を通じて楽しめる施設としてPRしていく。

 12日の落成式で鈴木恒夫市長は「施設名にあるコッキング氏の由来を知らない人も多かったと思う。歴史のストーリーを発信する大変有意義な施設ができた」とあいさつ。市観光協会の湯浅裕一会長は「コロナで打撃を受けた江の島の観光業にとってうれしい限りだ」と歓迎した。

壁や床がガラス張りで遺構を覗き見ることができる
壁や床がガラス張りで遺構を覗き見ることができる

藤沢版のトップニュース最新6

「魔の7歳」どう防ぐ

小学生の交通事故

「魔の7歳」どう防ぐ

警察署「危険箇所共有を」

4月19日

湘南を遊び尽くせ

Locomo代表、栗原さん開発

湘南を遊び尽くせ

アプリで地域情報発信

4月19日

各市街地で軒並み上昇

市内公示地価

各市街地で軒並み上昇

住みやすさとブランド影響

4月12日

湘南がプレーオフ進出

プロバスケB3リーグ

湘南がプレーオフ進出

決め手は得失点差「1」

4月12日

笑顔の繰り手 活動に幕

笑顔の繰り手 活動に幕

人形劇サークル「あひるの子」

4月5日

タッチで移動円滑に

江の島エスカー

タッチで移動円滑に

混雑解消へキャッシュレス化

4月5日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook