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公開日:2026.04.24
坂道の足、守り続けて10年 「のりあい善行」が感謝の集い
坂が多い善行エリアを中心に稼働する乗り合いタクシー「のりあい善行」が今月、運行開始から10年を迎えた。高齢者らの足を支えようと、近隣住民などで発足したNPOが事業を進め、累計利用者は14万人を突破。18日には、運行継続の思いを共有する感謝の集いがアサンテスポーツパーク(県立スポーツセンター)で開かれ、関係者や利用者が節目を祝った。
主な車両はワゴンタイプで10人乗り。運行ルートは小田急線善行駅東口のロータリーから亀井野団地方面と、立石ハイツ方面の2系統で、平日午前9時から午後5時30分まで24便ある。運賃は大人300円、小学生100円、未就学児は無料。辻堂元町に本社を構えるタクシー会社のフジ交通(株)が委託を受け、市が車両のリース代と運営費の一部を負担する。
住民の声から運行開始へ
高齢者の移動支援を望む声が多かった善行エリア。交通手段確保のため近隣住民が立ち上がり、2009年ごろから無償の自主運行を検討し始めた。善行地区郷土づくり推進会議と藤沢市が実証運行を重ね、16年に運営団体のNPOが発足し、運行するに至った。
25年の年間利用者は約1万6千人で、10年前と比べるとおよそ1・5倍に増えた。1日100人を超える日もある。
同法人が24年に実施した利用者アンケートによると、利用者の年齢層は60歳から70歳が全体の52%、80歳以上が42%、また利用目的は買い物が57%、通院が33%を占めた。
17日の正午、善行駅前で車両を待っていた亀井野団地に住む女性(85)はそうてつローゼン善行店で買い物をした帰りといい、「とても歩いて行けないし、タクシーだとお金がかかるし。助かっています」と話した。
しかし近年は全国的な運転手不足や物価高の影響で委託事業者への費用がかさみ、運営するメンバーも高齢になるなど、事業継続は困難になりつつある。
物価高、高齢化継続に課題も
感謝の集いには、約60人が出席した。
同法人の植木春雄理事長は「今では地域にとってなくてはならない足となり、『やめないでくれ』という心強い要望もある。一方でコスト増という課題もあるが、今後10年先を見据えて運営する次の世代がスムーズに出るような体制づくりも含め、地域の皆さまの理解を得ながら守っていきたい」とあいさつした。
鈴木恒夫市長は市長就任当初から高齢者の移動手段を地域の課題として捉えていたことを振り返った上で、「運行維持のためにイベントで焼きそばを販売して収益を上げるなど、並々ならぬ努力をされている姿には頭が下がる。まさに地域力の結集。市としても今年度は予算面での支援を強化し、これからも一緒に大切な足を支えていきたい」と述べると、会場は拍手に沸いた。
その後、地元バンド「ふくわらい」によるライブなどで盛り上がり、節目に花を添えた。
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