県教育委員会は先月29日、藤沢清流高校(大鋸)と深沢高校(鎌倉市手広)を統合し、2027年度に新校を開校すると明らかにした。少子化対策に伴う県立高校改革実施計画の一環で、24年度から4年間で両校を含む10校を5校に再編・統合する。県教委によると新校は藤沢清流の敷地と設備を活用するという。
同日開催された県議会文教常任委員会で、県教委が計画案を示した。
対象校について、同教委は本紙の取材に「学校の規模や生徒数、交通の利便性、施設の状況などを加味して選定した」と説明。16年度から始まった現行計画で、藤沢市と鎌倉市が区分される「横須賀三浦・湘南地域」からはこれまで計6校の再編・統合が決まっており、今回は湘南エリアから両校が選ばれた。
統合後は藤沢清流高校の敷地と設備を活用。深沢高校は25年度以降の入学生の募集を停止する。同校の跡地の活用については「現時点では未定」(県教委)という。
計画案は10月25日の県教委会合で正式に決定する見通し。27年度に開校する新校は単位制普通科で、名前はこれまでの例になぞらえると開校前年の6月県議会の議決を経て決定する。現在学校にある記念碑や部活動大会での記念品などは「基本的には新校に移管する」(同)としている。
藤沢清流高校は大清水高校と藤沢高校を統合し、10年4月に開校。再編は17年ぶりとなる。
10校→5校へ再編
両校をのぞく今回の統合予定の高校は、田名(横浜市青葉区)・麻生総合(川崎市麻生区)、旭(横浜市旭区)・横浜旭陵(同)、横浜桜陽(横浜市戸塚区)・永谷(同市港南区)、小田原城北工業(小田原市)・大井(大井町)。県教委の計画では、27年度までの3期12年で142校のうち20〜30校を削減する方針。
III期(24〜27年度)では10校以上の削減を見込んでおり、県教委は今回削減する5校を先行し、公立中学校卒業予定者の動向を見極めつつ段階的に実施するとしている。
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