藤沢 政治
公開日:2026.09.11
藤沢市議会 民主クラブが分裂 住居手当巡り対立
藤沢市議会の第2会派「民主クラブ」(8人)が既存の枠組みを解消し、2つの会派へ分裂・再編することが8日、分かった。9月定例会での一般質問の通告を巡り、市職員の住居手当廃止を取り上げようとした神尾江里市議と、労働組合出身の市議らとの間で意見が対立。話し合いの末、神尾市議を除く7人で会派を組み直し、神尾市議は単独で新クラブを立ち上げる方針を固めた。
分裂のきっかけは、神尾市議が一般質問で通告した「持ち家に係る住居手当の早期廃止」。県内自治体で廃止が進む現状を踏まえた提起だった。
1日と3日にクラブ内の市議が集まった。市職労出身の大矢徹市議のほか、湘南教組組織内議員の竹村雅夫団長、いすゞ労組出身の安藤好幸市議ら労働組合系の議員が所属している。大矢市議は「賃金や労働条件は労使協議で決めるべきであり、議会という外圧で歪めるべきではない」と主張。事前に相談がないまま通告が出されたことに難色を示し、「質問されるなら会派を離脱する」との姿勢を見せた。
一連の経緯を竹村団長は「神尾市議の信念も大矢市議の譲れない一線も理解できる。団長として知恵を絞ったが、合意に至らせる力がなかった」と説明。特定の議員を排除するのではなく、会派を分けることでそれぞれの政治活動を立て直す判断に至ったと強調した。
不都合な真実
一方、神尾市議は「単なる意見の不一致ではない」と反論。また「明文化されたルールがないにもかかわらず取り下げや事前配慮を要求された」とし、「正当な権利行使に対する圧力であり、言論弾圧だ」と断じた。さらに「当選回数や役職による見えない優越性が異論を認めない空気を作り、自由な発言を萎縮させようとした会派の構造問題」と指摘。「不都合な真実を公にさせないための幕引きではないか」と疑念を抱いている。
会派変更の手続きは近く行われる見通し。竹村団長を含む市議はクラブ名を変え、神尾市議のみ会派を離れ、再出発する構え。定例会序盤からの分裂劇は、今後の議会運営に波紋を広げそうだ。
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