藤沢 人物風土記
公開日:2026.10.23
第20回アジア競技大会 セーリング男女470級で金メダルを獲得した 磯崎 哲也さん 片瀬在住 34歳
波風味方に目標の地へ
○…海上に吹く風をつかみ、波に乗り、ライバルよりも前へ進む――。アジア大会では、他を寄せ付けない実力を示した。「絶対に負けられなかったので、うれしさ以上にほっとしている」と胸を撫でおろす。第18回大会からの2冠を達成したものの、「4年後も金を取り、3冠を目指したい」と視線はいつも先を向く。
○…茨城県つくば市で生まれ育ち、兄の影響で小学3年からセーリングを始めた。「船が暴れて扱い方も分からず、ただ怖かった」と苦笑い。小学4年で出場した全国大会では、ほとんどのレースでフィニッシュできなかったことが今でも記憶に残る。「走り切れている年上の選手たちに憧れた」。その会場は、今回のアジア大会の舞台となり、「懐かしい気分だった。大人になったからか、海面が小さく感じた」と振り返る。
○…福岡県の寮で高校、大学生活を過ごし、卒業後には実業団に所属。東京五輪出場に向けた選考大会に出場するも、代表権を逃した。「悔しかった。なぜ負けたのか、答えが出せなかった」。一度は引退するも、24年のパリ五輪に向けて再始動した。「誰よりもセーリングのために時間を使わなければ勝てない。ストイックに打ち込んだ」。惜しくも優勝には手が届かなかったが、再度ついた火は消えなかった。「ロス五輪出場、そして金メダルを狙う」
○…行きつけの飲食店では、店主や常連客と良い関係が築けている。「皆応援の声をかけてくれる。いつも温かい空間」とほほを緩める。「日頃から支えてくれている人への感謝を欠かさない。次に向けて、日々の積み重ねを大切に挑戦を続ける」と、波風を背に目標の地まで舵を取っていく。
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