市議会９月定例会における一般質問で、市が医師会に委託している子ども向け予防接種事業で期限切れワクチンの投与が複数あったことが明らかになったほか、市の委託事業の多くで「白紙請求書」が使用されているなど、不適切な事務処理の実態が次々と明らかになった鎌倉市。
松尾崇市長は11月30日、臨時記者会見を開き、一連の問題について事実関係を調査し、再発防止策の策定に取り組むため、市長自身をトップとした調査委員会を設置したことを明らかにした。
委員会には「予防接種調査部会」と「白紙請求書調査部会」を設置。
予防接種部会では、医師会、歯科医師会など医療機関と締結した全ての委託事業に係る調査や市民健康課へのヒヤリングを実施する。必要に応じて、関係者からの聞き取り調査や関係機関からの意見を求めながら、取り組みを進めるという。
また白紙請求書部会では、２０１０年度から現在までに請求書を使用した全ての支払い事務において、白紙請求書と白紙見積書の使用があったかや、正しい額が支払われていたかなどの確認、決裁者の認識について調査する。
今後は市議会12月定例会で委員会の設置を報告した後、来年２月をめどに中間報告を実施。調査そのものは来年３月末までに終え、５月頃をめどに市議会全員協議会で最終報告を行う予定、とした。
委員会の議事録についてはホームページに掲載し、市民に周知するという。
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