鎌倉 人物風土記
公開日:2016.02.12
ピースフロム鎌倉を立ち上げ、13日に講演会を開催する
林 彰子さん
由比ガ浜在住 53歳
世界の問題に関心持つ場を
○…「平和や安全について、多くの人が考える場を作ることが必要だと思いました」と1月、「ピースフロム鎌倉」を設立した。2月13日には紛争地で武装解除に携わる伊勢崎賢治氏を招いて講演会を開催する。「個々の力は小さくても市民一人ひとりが問題を意識することで変わる世界もある。まずは地元の鎌倉から考える輪を広げていきたい」と希望を語る。
○…10代のころから「社会貢献活動に従事したい」との思いを抱き、1994年、発足直後の国境なき医師団の日本支部にボランティアとして参加。ほどなくして後方支援の職員となり、数々の紛争地に医師を派遣する仕事を担った。「新聞やテレビの報道で知ったつもりになっていた世界と、仕事を通じて知る世界が全然違いました」と振り返る。2007年、結婚を機に団体を離れ、医師である夫の留学でオランダなど外国に滞在。ミャンマーで大洪水が発生した際にはすぐに現地に入り支援に奔走した。「とても行動力がある夫なので、自分の視野も広がっていきました」と微笑む。
○…帰国後は、地元の由比ガ浜で新生活をスタート。しかし間もなく東日本大震災が発生し、支援活動のため夫婦で一年間、宮城県仙台市へ。再び地元に戻ってからは、社会福祉士の資格を取り高齢者支援の団体に関わっていた。
○…ピースフロム鎌倉の立ち上げを決めたのは、昨年の安保関連法案をめぐる議論で感じた違和感がきっかけという。「国際協力活動の現況からあまりにもかけ離れている気がする。このまま受け入れてしまって良いのだろうか」。国境なき医師団のモットーであった「無関心こそ人を殺す」を胸に一念発起。イベントを定期的に行うことを決めた。多くの人に関心を持ってもらえるよう、コンサートなどを絡めて開催していく予定。「初めてのことで不安だらけ。でも、この一歩が前に繋がるはず」と強い眼差しで語った。
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