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公開日:2019.01.11

「村岡新駅」実現へ協議会
費用負担など3県市で合意

  • 新駅誘致などについて合意した(左から)鈴木藤沢市長、黒岩県知事、松尾鎌倉市長

    新駅誘致などについて合意した(左から)鈴木藤沢市長、黒岩県知事、松尾鎌倉市長

  • 「村岡新駅」実現へ協議会 (写真2)

 神奈川県と鎌倉市、藤沢市は昨年12月27日、「鎌倉市深沢地区と藤沢市村岡地区の一体的なまちづくりを行うとともに、新駅設置を目指すことで基本事項に合意した」と発表した。同日、黒岩祐治県知事を会長とする「村岡新駅(仮称)設置協議会」を設立。今後は3県市が”スクラム”を組み、JRへの要望などを行っていく。

 「村岡新駅」が構想されているのは、JR東海道線の大船―藤沢間。この場所では1985年に国鉄湘南貨物駅が廃止された後、跡地の利用が課題となってきた。87年以降は県内自治体と経済団体から成る「鉄道輸送力増強促進会議」が新駅設置を要望してきたが、費用負担などで関係自治体の足並みが揃わず、計画が進んでこなかった。

 転機になったのは、2017年度に鎌倉、藤沢両市が実施した便益や経済効果に関する調査結果だ。利用者の通勤時間の短縮など直接効果は2市合わせて年間64億円。地価上昇による固定資産税や人口増加による市民税増加などの経済効果は、藤沢市が年間約13億円、鎌倉市が約16億円とした。両市にとっても新駅設置のメリットが大きいと判断したとみられる。

 3県市では、新駅は地元自治体が全額を負担する「請願駅」ではなく、JR側にも一定の負担を求める「戦略的新駅」を目指す考え。今後「できるだけ早い時期」に要望を行い、JR側が設置を了承すれば、19年度までに費用などを算出する概略設計を要請。これを受けて21年度中の都市計画決定を目指すとする。

 新駅整備にかかる費用は約160億円と試算。県が3割、残りの7割を鎌倉市と藤沢市が折半する。また今回の合意では、新駅に隣接する藤沢市村岡地区(8・6ha)と鎌倉市深沢地区(31・1ha)のまちづくりにも一体施工で取り組むこととし、両地区をつなぐシンボル道路や自由通路と南口駅前広場を藤沢市が、市境の柏尾川を渡すシンボル橋を鎌倉市が整備することとしている。

 この日、県庁で行われた会見で黒岩祐治県知事は、村岡地区に隣接する武田薬品工業の研究施設「湘南ヘルスイノベーションパーク」で進む産官学が連携した医療や健康産業の拠点づくりに触れ「新たなヘルスケアイノベーション拠点として期待している。両地区のまちづくりと新駅設置の効果を高めていきたい」と強調。また松尾崇市長は「深沢地区は鎌倉駅、大船駅周辺と並ぶ第3の拠点であり、新駅はまちのポテンシャルを大きく向上させる。まちづくりのコンセプトを『ウェルネス』に定めるなど、県の施策とも共通点が多く、連携してまちづくりを進めていきたい」とした。

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