地域の発展や会員間での交流促進を目的に、40歳以下の若手経営者ら35人で構成される公益社団法人鎌倉青年会議所(鎌倉JC)。今年で設立60周年を迎えた鎌倉JCには、累計で約400人が在籍し、社会奉仕活動やイベントの企画を通して、地域活性の一翼を担ってきた。
自由な社会と経済発展を実現し、新しい社会をリードする人材育成を目指している青年会議所。日本各地の拠点で20〜40歳のメンバーが在籍し、社会貢献活動や地域の活性化に奔走している。
鎌倉JCが発足したのは1964年。56回の開催を数える慈善茶会や鎌倉こども史跡パトロール隊の発隊(74年)、七里ヶ浜フェスタ(89年)、鎌倉未来会議(92年)、鶴岡八幡宮での鎌倉夏祭(97年)、鎌倉てらこや事業の開始(2003年)、鎌倉夜会(14年)など、若い力で地元を盛り上げてきた。
60周年の節目に鎌倉JCが主管する一大イベントとして臨んだのが、9月7日に鎌倉芸術館で行われたJC神奈川ブロック大会。県内21のJCが年に1回集うイベントで、フォーラムや催し物の企画を鎌倉JCが主体となって進めてきた。森山桂多理事長(38)は、「達成感にあふれている。今回得た経験値を5年後、10年後につなげていきたい」と話した。
若手世代が活躍するJCは、社会貢献だけでなく、挑戦や出会いを通してメンバーの自己成長の場にもなっている。森山理事長は、「入会してみると楽しくて勉強になることばかり。これからさらに地域との連携を深めることで、JCのことを知ってもらいたい」と意気込む。
大船夜市、初共催
芸術館通りで9月7日に開催された大船夜市=写真。地元飲食店約40店や物産店などが軒を連ね、特設ステージではダンスや音楽ライブも披露され、会場一体が来場者で埋めつくされた。
今年の大船夜市では、鎌倉JCが共催として参加し、実行委員会と準備を進めてきた。大船在住の親子は、「いつも通る道がこんなに活気づくとは。地元グルメも堪能できた」と目を細めた。
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