神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2025年1月17日 エリアトップへ

被災時の支援、迅速に 災害ボラセンの準備進む

社会

公開:2025年1月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
市民向けのチラシ(左)と設置・運営マニュアル
市民向けのチラシ(左)と設置・運営マニュアル

17日 阪神・淡路大震災30年

 阪神・淡路大震災が発生した1995年は、「ボランティア元年」と呼ばれている。震災後1年間で全国各地から支援に訪れた人は137万人超。ボランティアを受け入れ、ニーズに合わせて派遣する拠点が「災害ボランティアセンター」だ。鎌倉市では、マニュアルの策定や訓練による備えを進めている。

 鎌倉市災害ボランティアセンターは、発災後に鎌倉市・市社会福祉協議会・鎌倉青年会議所(JC)が設置を協議し、共同で設置・運営する。3者は2007年に設置・運営に関する協定を締結。23年9月には、鎌倉市独自のマニュアルが完成。他市と比べて遅れはあったが、東日本大震災時に現地センターへサポートに行った職員の経験も参考にしたという。

 大規模災害時は、鎌倉武道館を開設場所に想定。2階まで土足で入れるようにシートを敷き、受け入れ対応をする。1月27日には関係者による訓練を行い、ボランティアの受付や派遣先のマッチングなど、運営方法や課題を確認する。来年度以降は、市民参加型の訓練も実施したい考えだ。

鎌倉ならではの課題も想定

 「いざという時、知名度の高い鎌倉は、ボランティアが多く来てくれる可能性がある。だからこそ『センターの対応がなっていない』とならないような体制を整えなければ」と市社協担当者。

 さらに三方を山に囲まれ、谷戸の多い鎌倉の地形や道の狭さが課題の一つと挙げ、ボランティアや物資の移動に影響すると想定している。

 センターの設置は、発災から7日以内を目安とする。規模の大小にかかわらず、30〜40人の運営スタッフが必要で、長期化すれば運営側の支援の手も必要になる。「災害は地震だけでなく、台風や豪雨による土砂災害、洪水などの可能性も。場合によっては市民同士で助け合うことも想定される」(市社協)。市内では、これまでにセンターを設置したことはないが、19年の台風被害では市民からボランティアの申し出があったという。

 ボランティアセンターは、被災者からの支援依頼を受け付ける窓口にもなる。原則として、被災者が衣食住を確保し、家族単位での生活ができるまでを支援する。

 市民への周知も強化したいとし、あす18日(土)午後1時30分からは講演会を市福祉センターで開催。「防災講演とセンターの紹介をするので、防災を考える機会に」と参加を呼びかける。

鎌倉版のトップニュース最新6

地元の未利用魚を佃煮に

材木座まあめいど

地元の未利用魚を佃煮に

県なでしこブランド認定

2月7日

一般会計が初の800億円超

2025年度予算案

一般会計が初の800億円超

人件費、物価高など背景

2月7日

市内初の県商店街大賞

由比ガ浜中央

市内初の県商店街大賞

マップとSNSで集客

1月31日

障害者支援アプリを導入

鎌倉市

障害者支援アプリを導入

電子化で利便性向上へ

1月31日

中高生のボランティア募集

中高生のボランティア募集

市、地域担う次世代育成へ

1月24日

安藤百花さんが最高賞

七里ガ浜高校

安藤百花さんが最高賞

「食品ロス」川柳コンテスト

1月24日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年2月9日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook