省エネ大賞を受賞したトピー工業（株）神奈川製造所の 齊藤 和信さん 東海岸北在住 45歳
「全員参加」で乗り越える
○…「一人だけの力では何もできない」。社内独自の制度「省エネマイスター」としてエネルギー効率の「見せる化」を推進する。社員の意識改革に取り組み、省エネ化を牽引。２０１７年度省エネ大賞受賞の主導的な役割を果たしてきた。
○…北海道出身。幼い頃からサッカーやカーリングなど外でばかり遊びまわる少年だった。工学に興味を持ち、高校では電気科を専攻。優秀な人材を獲得しようと地方で会社説明会を行っていたトピー工業と出会い、卒業とともに茅ヶ崎へ越してきた。「必要とされている気がしてうれしかった」。入社後は製造設備の新設やリニューアル業務を任される。前任から電力供給担当を受け継ぎ、国家資格のエネルギー管理士として社内の省エネ化に取り組んだ。
○…キックオフは２０１２年。外部から招いた講師の「『見える化』だけでは不十分。『見せる化』を進めなければ」という言葉に感銘を受け、社員の意識改革の着想を得た。以来、「全員参加」をキーワードに、社員全員が参加しやすい環境づくりを推し進め、当時頭打ちとなっていた消費電力量をさらに削減することに成功した。「当時の所長・立花氏に”君は省エネマイスター（職人）だね”と言われたのが名前の由来」と懐かしむ。「省エネ化はすぐには利益を得られない、長期的な視野が必要な分野。上司や同僚に恵まれここまで来ることができた」
○…妻とは社内で出会った。休日は２人で御殿場や木更津のアウトレットまで足を延ばしてショッピング。会社までは徒歩でも通える距離だが、わざわざ車で通勤しているという。「大好きな車に乗ると仕事の調子も乗ってくる」と笑顔。今日も愛車のアウディＡ４に乗り込み、意気揚々と会社へ向かう。
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