サザンビーチちがさき海水浴場の監視長を務める 中丸 智貴さん 横浜市在住 21歳
つながり活かし安全守る
○…多い時には１日約４０００人が来場するサザンビーチちがさき海水浴場。26人を率いて海辺の安全を守る監視長を務める。「52日間、お客様にとって最高の思い出ができるよう、今夏も無事故を目指す」と気合い充分。「立場を超えて仲良くしてくれる人がたくさんいてうれしい。『いつもありがとう』と感謝されたとき、ライフセーバーとしてのやりがいを感じる」と笑顔を見せる。
○…横浜市泉区出身。小学１年生の頃から水泳を始めたが「なかなか結果が出せなかった」という。大好きな泳ぎを生かし、選手として活躍したいと東海大学のライフセービング部に入部。去年の全国大会では見事ボードレースで３位に輝いた。「水泳をやっていたときは全国なんて夢のまた夢だったから素直にうれしい」とにこり。今年10月に開催される大会でもメダル獲得を目指して日々トレーニングに打ち込んでいる。
○…サザンビーチでの監視業務は４年目。「来場者が多いビーチの方がやりがいも大きいし、憧れの先輩がいたので」と笑う。人前で話すことが苦手だったが活動を通して克服できたという。「ライフセービングからコミュニケーション能力を学び、人として成長できた。今度は自分が後輩に伝えたい」。後輩から「優しくて憧れの存在」と言われ思わずはにかむ。「海にくると心の持ちようが変わる。人の命を担う大切な役割だからこそ、責任も大きい」と真剣なまなざし。
○…秋の大会で競技からは引退する。「活動にひと段落ついたら地元の友達と北海道に旅行にいきたい」と楽しそうに話す。「引退してもサザンビーチにはきてしまうかも。やっぱり海が好きだし、この活動は生きがいみたいなものだから」
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