ポジティブ思考で活動継続

　○…「活動のすべてが楽しかったの」と、これまでの資料や写真を眺める仕草に笑みを添える。「寒川町明るい選挙推進協議会」の会員として約35年、未来を担う若者をはじめ、すべての世代に政治や選挙に関心を持ってもらおうと、会長職も歴任しながら多年にわたり尽力。その功績が讃えられ、今春、藍綬褒章を授章した。「びっくりしたけど大変光栄なこと。今後の活動の糧にしたい」と、現在も変わらず会員として日々忙しく動き回っている。

　○…子育てもひと段落した40代半ば、友人に誘われ同会に入会した。「投票率を上げるには何をしたらいいかいつも考えていた」といい、チラシを配布しながら企業巡りをしたことも良い思い出だ。小学校で選挙の出前授業も行っており、立候補者に扮し演説を行った際には、見事「トップ当選」。「演説内容を考えたりするのも楽しい。子どもたちに選挙の大切さが伝わればうれしい」と言葉に力を込める。

　○…茨城で生まれ育つ。同級生と結婚し、夫の職場の関係で寒川へ。町内に自宅を構え、３人の娘を育てあげた。趣味は旅行。コロナ禍以前は海外も頻繁に訪れていたといい、一人旅もお手の物。「早くまた行きたくてうずうずしている」という。弾ける笑顔と素早い動作が印象的で、元気の秘訣を問うと「よく食べ、よく笑う。あとはポジティブなマインドでいること。友達とのおしゃべりもいい時間よ」。取材翌日も友人たちとの「ランチ会」があると教えてくれ、「楽しみ」と頬を緩ませた。ちなみに、丈夫な足腰は社交ダンスの賜物だ。

　○…「何かに携わっていかないと」と、元気なうちは活動を続けるつもりだ。「目標は１００歳まで」。口角がきゅっと上向いた。