大切なのは、人生を楽しむこと

　○…中学・高校時代は、学級委員長や体育祭での副団長を務め、野外授業や修学旅行ではステージでダンスを披露した。「喜んでくれるとうれしい」と言い、自身を「エンターテイナー」と表現する。大勢で何かを創り上げる事も好きで、そんな姿を見てきた学校関係者から実行委員会への推薦があった。成人式を楽しみにしていた分、運営側に回ることは「正直迷った」。しかし、その気持ちはすぐに変わった。「せっかく声を掛けてもらったのだから、感謝の気持ちを持って引き受けよう」。一生に一度の成人式。思い出と経験は財産になる。

　○…14人のメンバーで構成される委員会。昨年５月から話し合いを重ね、催しの企画に取り組んできた。写真撮影スポットを製作したり、地域の商店に協力を仰いだ企画も用意している。「この人数で同級生が集まれるのはおそらく最後。全員にとって思い出に残る式にしたい」

　○…南小、寒川中を卒業後、藤沢西高校へ。スポーツクラブでインストラクターをしている母の影響もあり、現在は幼い頃からの夢だった体育教諭と養護教諭を目指し、日本体育大学で学んでいる。体を動かすことが好きで、水泳やサッカー、ソフトボールを経験。高校から始めたフットサルは、社会人チームに所属し練習に励んでいる。

　○…夢に対し、「実は迷いもある」と吐露する。高齢化社会のなかで「健康増進の分野にも興味がある」と言い、悩みは両親に相談している。「両親は、私の選択を認め、背中を押してくれる存在です。感謝と“これからもよろしくお願いします”と伝えたいです」とはにかむ。そんな彼女の20歳の目標は、楽しく過ごすこと。「単純だけど大切なこと。自分の人生を楽しむぞ」