社会貢献で地域に恩返し

　○…労働組合というとこの時季、賃金や労働条件の改善を企業に求める「春闘」が話題となるが、労働者の悩みや課題を解決する労働相談や、組織内で集めた物資の寄付、地元の声を集め首長に届ける政策制度の提言など、社会貢献活動も幅広く展開している。「地域あっての連合。組合員が住む市町村をよくすることは恩返し」と述べる。そのためには活動の再開が必須。会議の席上、イベントを「全部やろう」と宣言。「コロナ禍で止まった時間を動かしたい」と意気込む。

　○…労働組合は現在の勤め先でもある日本精工で参加。当初は仕事と組合活動の両立は「大変」という思いだったが、そこで学びを見出した。労働条件や賃金、交渉術など「先輩たちの高い専門性に魅せられて、自分も」となり、「普段の仕事では出会えない人たちとの出会いが刺激になった」と振り返る。やりがいは「会社やまち、全部じゃないけど改善できた時」。誰かのため、が生き方にマッチした。

　○…三浦市生まれ。現在は藤沢市の湘南台で暮らす。小学校から始めたサッカーに夢中になり、社会人リーグで活躍。個人の力量とチームプレー、相互作用が成果を生むことを熟知している。多忙で趣味のゴルフは封印中だが、実家の三浦に帰ると海を楽しむなどアウトドア派だ。

　○…これまでさまざまな人たちとの出会いを楽しんできた。議長としてはもちろん、その先の個人としても「人と人をつないでいくことをしていきたい」と思いを語る。具体的に「何を」の部分はまだこれからだが、目標は定まっている。「企業を、地域を良くして、生まれた子どもたちが地元で働きたいと言えるようになれば」。今の改善がよりよい未来につながる。そう信じている。