幸せなモノ作り人生

　○…６月１日に操業50周年を迎えた「キリンビバレッジ湘南工場」の工場長を務める。製造ラインや工場見学コースの一部リニューアル等、偶然にもタイミングが重なった。「諸先輩方から受け継がれてきた歴史や技術があっての50年。しっかりと次代へ繋げていきたい」と力を込める。

　○…家族や友人たちとの交流の場には、いつもビールやお茶などキリンの商品があった。「こんなに身近に感じられる商品はない」と惚れ込み、キリンビールに入社した。設備のイロハに始まり、さまざまな部署で経験を積み、パッケージ開発では「一番搾り」のラベルデザインに精魂を注いだ。「店頭に並んだ時、うれしくてうれしくて」と頬をゆるませる。豊富な知識や確かな技術力を持ち、仲間からの信頼も厚かった。キリンホールディングス１００％出資会社の信州ビバレッジでは、社長に就任。その後、湘南工場にやってきた。入社して30余年。「今も製品作りに幸せを感じている」

　○…横浜生まれ。幼い頃から機械に興味があり、ゲームをプログラミングしたり、大学では自動演奏ピアノの研究に没頭した。仕事で大型機械を扱っていたが、それだけでは飽き足らず、30代ではロボットコンテストに出場。１００台以上で競われるなか、ベスト16という好結果を残した。単身赴任中の今、週末は家族の元へ。「庭いじりしたり、他にも資格取得とか、挑戦したい事がたくさんある」と快活だ。

　○…湘南工場では、約40種類の清涼飲料水を製造している。「心と体の健康に貢献できる商品を世に送り出すには、職場環境を整えることも大事」と空調等の改善に取り組んできた。次の50年を見据え、「皆でいいモノを作り、いい仕事をしていきたい」