「和を以て貴しと為す」

　○…「独力ではなく、集団の力で知恵と労力をもって奉仕する」ことをモットーとしているライオンズクラブ（ＬＣ）。寒川ＬＣとしては、今期のテーマを「和を以て貴しと為す〜心を合わせてＷｅ　Ｓｅｒｖｅ」とした。「クラブメンバーの和とボランティアの皆さんとの和をさらに高め、モットーを追求する１年にしたい」と言葉に力を込める。

　○…そのモットーを体現しているのが、寒川町役場周辺の県道や町道への花の植栽活動。２００５年から始めた「花のまちづくり事業」で、行政や他団体など毎回数十人が参加し、沿道に彩りを添えている。「中学生やボーイスカウトの若者たちも参加してくれる。笑顔が生き生きしていてうれしい」とほほ笑む。

　○…寒川で生まれ育つ。23歳から14年間町職員として勤め、41歳で町議会議員に初当選。以来３期12年間にわたって活動してきた。その途中、先輩から誘われるかたちで寒川ＬＣに入会した。「実は、クラブや活動のことを知らなかった」と言うが、和やかな雰囲気が性に合った。「これまでさまざまな団体に所属したけれど、続いているのはここだけ。町の皆さんも喜んでくれるし、やりがいもある」とクラブへの愛を覗かせる。家族は妻と息子３人。来年小学校に入学する孫の話になると、途端に目尻を下げ「おじいちゃん」の顔になった。

　○…現在は不動産賃貸業をしながら、倉見自治会長も務めており、「議員時代より忙しいかも」と笑う。多忙な日々での楽しみは、ラーメンの食べ歩き。味ごとにお気に入りの店があると言い、町内では「天龍がお気に入り」と頬を緩める。「会長職を無事やり終えたら、ラーメン三昧したい」と、楽しみを思い１年間奮闘するつもりだ。