タウンレポート 震度5弱 混乱の週明け 東北地方太平洋沖地震
支援の輪 広がれ
東北地方太平洋沖地震が発生した11日午後、平塚市内も震度5弱の揺れに見舞われた。東京電力が発表した計画停電や食品・生活用品の品薄状態、東海道線の運休など週明けも地震の余波が続いた一方、被災地に向けた支援の輪も広がりつつある。
市内デパートやスーパーの一部店舗では、陳列の散乱や停電により休業を余儀なくされた。コンビニエンスストアには、パンや弁当、カップ麺、飲料などを買い求める客が詰めかけ、陳列棚から商品が消える事態に。計画停電に備えた買いだめの動きも、品不足に拍車をかけている。防災関連用品も同様に品薄の動きが広がった。
JR東海道線は14日、東京−熱海間で終日運休。平塚駅改札には運休を知らせる看板が立ち、JR職員は利用客への対応に追われた。職員は「自家発電では電車を走らせる電力が賄えず、運休せざるを得なかった」と話した。15日には、東京−小田原間で運行本数を減らして運転が再開されている。
ガソリンの供給不足も深刻だ。在庫の無くなった販売所は昼間から軒並み営業を終了し、開いている販売所には給油待ちの自動車が長蛇の列を作った。
一方、支援の輪も広がりつつある。13日には市民団体やボーイスカウトらが駅前に立ち、被災地への募金を呼びかけた。街頭に立ったボランティアは「中国四川大震災やスマトラ沖地震の際も募金活動をしたが、反応はその時を上回るほど。千円札を入れて頂く人がとても多かった」と笑顔を見せた。募金活動は週明け後も市内各所で実施されている。
市消防本部は14日、県の要請を受け仙台市宮城野区に緊急消防援助隊を派遣。消火隊と後方支援隊計9人の職員が、同日朝に平塚を出発した。同本部では「平塚の消防隊として頑張ってきて欲しい」と話している。
運休となった14日の平塚駅改札
駅前で募金が行われた
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