平塚版 掲載号:2018年12月20日号
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ボクシング東洋太平洋女子アトム級でチャンピオンに輝いた 松田 恵里さん 天沼在住 24歳

日本最速のシンデレラ

 ○…まさにシンデレラストーリー。アマチュアボクシングを7年間続け、一念発起でプロテストを受けたのが今年の2月。半年後には後楽園ホールでデビュー戦のリングに上がり、勝ち名乗りを受けた。上位ランカー相手の金星を機に東洋太平洋女子アトム級王座決定戦の出場権が舞い込んだ。この大一番をものにし、プロテストからわずか10カ月、デビュー2戦目という日本最速記録で東洋王者にまで登りつめた。

 ○…158cm・49kgという小柄な体格を生かし、「足を使って相手をさばくスタイル」を貫く、右利きのサウスポーだ。右拳を器用に使って相手との間合いをはかり、闘牛士のように敵をいなし、左ストレートの機会をうかがう。王座決定戦ではこの戦い方で値千金のダウンを奪った。来春には日本王者とのダブルタイトルマッチが控える。「世界にむけ避けて通れない一戦。絶対ものにしたい」と練習にも熱がこもる。

 ○…ボクシングを始めたのは17歳の時。小学生のころに空手の全国大会で優勝するなど身体能力には自信があった。兄の勧めもあり実家の伊勢原から通える平塚市の所属ジム「TEAM 10 COUNT」の門をたたいた。これまで国体5位、全日本選手権8強と実績を積んできたが「優勝はゼロ」。そんなコンプレックスを力に変え「プロのリングで優勝してみせる」と今年の初詣で手を合わせた。

 ○…現在は天沼に暮らし、週6回のトレーニングで汗を流している。「部屋の模様替えが唯一の息抜き」と愛嬌たっぷりに語る。「でもそれもしばらくお休みかな」。今はダブルタイトルマッチに集中している。これに勝つと日本最速の2冠王者の誕生だ。「私を輝かせてくれるボクシングが心から好き。突き進むのみです」。シンデレラストーリーはまだまだ続く。

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