土屋小学校の正門前で2014年10月、図工の授業中に絵を描いていた同校男子児童(当時6年生)が別の児童の保護者が運転する車に轢かれて死亡した事故で、第三者調査委員会が11日、市教育委員会に事故原因などをまとめた検証報告書を提出した。調査委は「被害児童に過失はなく、学校側の安全管理は不十分だった」とする結論を出した。
調査委は、報告書の中で校長と教頭が日常的に校地内外の巡回や点検を行っていなかったことや、保護者らの自家用車による送迎状況の把握と、駐停車に関わるルールの周知徹底不足を指摘し、学校側の安全管理の瑕疵が根本的な要因とした。
再発防止に向けては、管理職と教職員の研修実施や、事故が起きた10月を安全管理の強化月間とするよう提言。市教委には学校安全の担当創設、国に対しても学校での事件などの調査に係る法体制の改善を求めた。
吉野雅裕教育長は「重く受け止め、二度と同じような事件、事故を発生させることがないよう再発防止に努め、安心・安全な学校づくりを目指していきたい」と話した。
亡くなった児童の父親は同日、会見を開き「一切非がないと聞いて息子を信じていてよかった。苦しみや悲しみは一生続きますが、このような事件・事故が全国の学校で二度と起きないことを祈ります」と語った。
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