二宮町にある星槎学園高等部湘南校の文化祭「村祭り」の開催に向けて、生徒たちが準備に奔走している。今年は新型コロナウイルスの感染対策のため、生徒が調理する飲食物の提供を辞め、地元商店に協力を仰いでパンやコロッケなどの商品を校内で生徒が販売する試みに初挑戦する。
文化祭には同校3学年と同校が開設するフリースクールのぞみ教室に通う小中学生が参加する。10月19日にはのぞみ教室の生徒が二宮町内のベーカリー「ブーランジェリー ヤマシタ」を訪問して、文化祭で販売するパンについての説明を受けた。生徒たちは感染対策のため数人ずつ店内に入り、パンを作る厨房などを見学させてもらいながらオーナーの山下雄作・房江夫妻に同店のパン作りの方法やこだわりなどについて質問。午前2時に起床して厨房に立つという雄作さんは「大変だけれど楽しい。皆さんの日々の糧を作っていることが原動力」と話し、房江さんも「毎日一生懸命に作って、お嫁に出すような気持ちで提供しているパン。提供する側の喜びを感じてもらえれば」と笑顔を浮かべた。文化祭では人気のシナモンロールをはじめ8種類の焼き立てパンを販売する予定だ。生徒たちは「一つひとつ愛情と思いを込めて作られたパンなので、自分たちも大切にきれいに並べてお客さんに買ってもらい、おいしさを広めたい」と意気込みを語った。
25日のみ完全予約制で公開
文化祭は10月24日(土)と25日(日)に開催。24日は非公開で、25日のみ在校生の保護者や進学を検討中の中学3年生とその家族を優先して前日までの完全予約制で実施する。
当日は学年ごとの模擬店や学習成果の披露、ダンスや相模太鼓のステージ、地元キッチンカーも出店。SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、リサイクル包装の使用やごみの分別回収なども行う。詳細は同校ホームページを参照。同校では「本来なら地域の多くの方々にお越し頂きたいところですが、コロナ禍のため入場制限をさせて頂くことになりました。ご理解とご協力をお願いします。一方で、これを機会に地域とのつながりを深めていければ」と話している。予約や問い合わせは同校【電話】0463・71・0991へ。
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