大磯・二宮・中井版 掲載号:2021年3月12日号 エリアトップへ

二宮落花生の再生めざす 若手町民らの取組が始動

経済

掲載号:2021年3月12日号

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参加者に挨拶する阿部さん
参加者に挨拶する阿部さん

 かつて一大生産地だった二宮産落花生を復活させようと、若手町民らが動き出した。「二宮落花生再生プロジェクト」を発足し、3年をめどに小規模な耕作から始めてノウハウを習得しながら徐々に面積を広げていき、将来的に商業ベースに乗せるまでを目指す。

 明治初期に始まった二宮の落花生栽培は温暖な気候に恵まれ急速に拡大したが、戦争や生産地の移り変わりなどを経て生産量が減り、現在ではほとんど流通していない。プロジェクトリーダーを務める阿部正美さんは、二宮で150年にわたり落花生販売を手掛ける渡邉商店に生まれ、品質にこだわり続けてきた二宮の落花生産業関係者の思いを受け継いでいる一人だ。家業を手伝う中で「近年、生産農家は高齢化と技術継承の難しさ、異常気象の増加という課題に直面している。このまま歴史ある二宮の落花生産業を埋もれさせたくない」との思いを強くした。この考えに、豊かな自然環境を求めて移住してきた子育て世代らが自然農法による野菜づくりに取り組む「二宮農園」が賛同し、協力してプロジェクトを立ち上げた。

 昨年末から参加者を募り、子育て世代を中心に10人以上の応募があったことから、2月23日に活動の趣旨などについて説明するオリエンテーションが開かれた。阿部さんや二宮農園で自然農法を指導する二見幸夫さん、事務局の高見利和さんが落花生の育て方や二宮での歴史、プロジェクトの活動計画などについて解説し、阿部さんは「畑に興味がある人たちと地元農家のために何か協力できることはないかと考えていた。農家と共に歩み、この地域に合った栽培方法で落花生や野菜を作って生産量を増やしたい。また今、コロナのために子どもたちが将来に不安を抱えている。私たち大人が頑張って何か一つでも地域の課題を解決することで、未来は変えることができると示したい」と思いを語った。

 3年前に東京から移住してきたという参加者は「私たちの取り組みで二宮の落花生が復活できるなら、こんなに素晴らしいことはない。子どもたちと参加して食育にもつなげたい」と話した。

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