新型コロナウイルスの蔓延防止対策として、公立小中高校で臨時休校が始まった。これを受け、特に小田原市や真鶴町では、小学生に生活の場を提供する「放課後児童クラブ」(学童保育)への新規入所者数が増加。現場では対応に追われた。 (3月3日起稿)
「放課後児童クラブ」とは、主に共働き世帯などの小学生を対象に、生活や遊びの場を提供して健全な育成を図るための施設。地域により名称は異なるが、学童保育としての機能を備える。小田原市では臨時休校が発表された2月28日時点で、今年度の市立小児童数の2割弱にあたる1490人が利用登録していた。
臨時休校は小田原市が3月2日から、箱根町、湯河原町、真鶴町では3月3日に始まり、それぞれ25日まで続く。休校の発表以降、特に小田原市では共働き世帯などから同クラブの利用に関する問い合わせが相次いでいる。
小田原で新規入所50人超
市内24校に同クラグを設置している小田原市。通常は下校時から利用できるが、休校期間中は日曜・祝日を除き、午前8時から午後6時30分まで開所する方針を打ち出した。
市によると休校が伝えられた後、新規入所者数が増加。3月3日までの5日間で53人が新たに申し込んだ。
3日、市内の一クラブでは午前中から20人を超える児童が集まり、マスクを着用したまま、思い思いの時間を過ごしていた。中には「学校が突然休みになって寂しい。早く4月になり、学校が始まってほしい」と話す児童もいた。児童の安全を見守る指導員は「急きょ休校することになり、指導員の間でも動揺があった。勤務日などを調整して対応。体力的には問題ない」と語る。
真鶴町は無料で対応
真鶴町の学童保育では、休校の発表から3月3日現在までに登録者数が6人増え、23人になった。同町は臨時休校期間中、利用料を無料にしているという。
一方、箱根町、湯河原町では、3月3日現在までに登録者数に大きな変化はないとしている。
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