小田原市立病院(久野)の駐車場が4月1日から有料化される。民間企業と委託契約を結び実施される今回の有料化で、市は入庫待ち車両による混雑や無断駐車の解消に加え、年間1200万円以上の収入を見込む。
272台分のスペースがある同駐車場は現状、料金徴収は行わず、急患対応などを目的に夜間の閉鎖も行っていない。日中は入庫待ち車両による混雑が県道まで伸びるなど課題もあった。
市立病院は2018年度に駐車場の実態調査を実施し、1日の夜間駐車が30台ほどあることなどを把握。過去には車両の不法投棄もあり、状況の改善などを目的に今回の有料化に至った。
県内に約30ある市立、県立の病院で駐車無料なのは小田原市立病院と神奈川リハビリテーション病院(厚木市)のみ。
建て替えに影響なし
駐車場は公募で決まったタイムズ24株式会社(東京都)へ市が貸し付けを行い、同社が運営。市の設備投資はなく、年間1200万円超の貸付料収入が見込まれている。
駐車料金は30分無料。外来は3時間200円で、以降60分200円(上限1千円)、見舞いは60分ごとに200円が加算される。そのほか一般は別料金、身体障害者などは料金免除となる。
同社への貸し付けは今後敷地内で予定されている新病院建設事業に合わせ、2年の契約。病院関係者は「事業では現在の駐車場スペースに建物を建設する計画なので、影響が出ないような契約年数になった。円滑な受診と不法駐車の解消も期待したい」と話している。
小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|