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公開日:2016.08.18

いろはで綴る 郷土の歴史
秦野ぶらり会がかるた制作

  • 完成したかるたを眺め思い出話に花を咲かせる会員ら(大根公民館)

  • 写真と解説を付けた『せ』の札

 『い』石(いし)の面(つら) 文字消(もじき)え道永(どうえい) 塚(つか)のこる――。秦野の名所や文化財を詠んだ句がしたためられた、47枚のいろはかるた。制作したのは、秦野市を中心に史跡や文化財を巡っている「秦野ぶらり会」(会員数63人・石川邦夫会長)だ。25周年をむかえた今年の7月中旬に完成。市内3つの公民館で「いろはカルタ展」を開催していく。

 題材に取り上げているのは、市重要文化財指定の仏像や天然記念物の大杉、軽便鉄道や県立秦野戸川公園の風の吊り橋など。歴史的文化財や旧跡、現在の名所も取り入れている。

 制作のきっかけは15年前にさかのぼる。海老名市の郷土かるたを知った会員らが、会の発足10周年を記念して「秦野のかるたを作ろう」と計画。会員は、会の活動で訪れた名所や風景を読み札にするため五七五調に書き留めていった。その後、題材の管理者の協力を得ながら資料集めや写真撮影のため各所を回り、3年をかけて仕上げた。

 25周年の今年になり改めて全ての作品を見直したところ、時間の経過による変化などで存続が難しい題材が見つかったため、新たな作品を追加して完成させた。

 『す』の作品「すがた消(き)え 芭蕉(ばしょう)の句碑(くひ)と 曲松(まがりまつ)」は、町の変遷を詠んだ。明治期に存在した渋沢学校の跡地に建立された芭蕉の句碑。碑文には当時あったという秦野松についても記述されている。今回作品に添えた写真は約10年前に撮影したものだが、その後の区画整理により句碑は別の場所に移転されている。

 完成を迎え、石川会長は「秦野の歴史をかるたに込めた。郷土の移り変わりを後世に伝えていきたい」と話した。

 仏像を題材にした句も多いことから、「はたくわけにはいかない」と、かるた遊び用の絵札は作っていない。記録に残すため、1ページ1句をまとめた本の出版を計画中だ。

 現在「いろはカルタ展」を大根公民館(【電話】0463・77・7421)で8月31日(水)まで開催中。南が丘公民館で9月13日(火)〜9月28日(水)、本町公民館で10月1日(土)〜10月10日(月)に展示を予定している。

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