2017年東アジア柔道選手権大会が5月6日、7日に中国の曲靖市で開催され、男子73kg級に日本代表として出場した東海大学体育学部武道学科3年の込山龍哉選手(20・秦野市東田原出身)が優勝した。
1回戦は、2015年世界ジュニア柔道選手権大会を制した韓国のカン・ヒョンチョル選手と対戦。「接戦になると感じていた」といい、集中力を極限まで高めた。組み手を得意とする選手のため、自身も組み手を意識し積極的に攻め込んだ結果、袖釣込腰で技ありを取り優勢勝ちとなった。
2回戦目の対戦相手はモンゴルの代表選手。「決まった」と確信するほど華麗な背負投を繰り出したが、判定は技あり。それでも相手からポイントを取られることもなくそのまま優勢勝ちした。「不利な状況でも落ち着いてできた」と振り返る。
台湾選手との決勝はスピード勝負だった。試合開始1分以内に背負い、袖釣込腰、大内刈で3つの技ありを取った。最後の大内刈で相手を倒したまま抑え込んで、一本勝ち。シニアになってから初の国際大会で、見事優勝に輝いた。
柔道では、合わせ技一本や有効を廃止するなどとした新ルールが今年1月1日から国内外の主要大会で適用されている。
込山さんはこれまで、国内大会では新ルールで戦ったことがあったが、国際大会は初だったという。これまで15秒で技ありと判定された抑え込み技は、改正後は10秒で技ありとなる。込山さんは「寝技の大切さが身に染みた大会だった。これからも寝技や関節技、絞め技を磨いていきたい」と力強く語った。
目指すは東京五輪
3歳から柔道を始め、すでにキャリアは17年。大学の寮に入り、朝練に始まり、授業、自主トレ、全体練習後には体幹トレーニングなどをこなす毎日。
今回の東アジア大会に代表として出場できたことも喜びのひとつだったというが、それ以外にもモチベーションを上げる出来事があった。全日本柔道連盟のシニア73kg級の強化選手に選ばれたことだ。
見据えるのは3年後の東京五輪。「ここからがスタート。今年が勝負の年と思っているので、出場する大会は全て優勝を狙っていきたい。そして東京五輪で夢を叶える」。そう話し、今日も練習に精を出す。
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