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新春インタビュー 「人に喜んでもらえること」が原点 秦野市出身のデザイナー 高橋真穂さん

社会

掲載号:2021年1月1日号

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 食品や飲料、日用品などの商品を消費者が購入する際、決め手の1つとなるのがパッケージデザイン。「キットカット」や「明治ブルガリアヨーグルト」「明治エッセルスーパーカップ」など、人気商品のデザインを手掛ける「株式会社ブラビス・インターナショナル」の社員として活躍する秦野市出身のデザイナー、高橋真穂さん(28)に新春特別インタビューを行った。

 ―子どもの頃から絵を描くことが好きだったのですか。

 そうですね、幼稚園児のときから友だちにアニメや漫画のキャラクターを描いていました。といっても、中学と高校では陸上部に所属して長距離をしていました。丹沢湖で行われた神奈川県高校駅伝に出場したこともあります。絵は先輩が卒業するときに寄せ書きに描くくらいでしたね。

 ―デザイナーになりたいと思ったきっかけは何ですか。

 高校2年生のときです。友人から美術大学を目指している方を紹介してもらい、話を聞いたことがきっかけです。具体的な内容を聞いて、私もチャレンジしようと。

 ―ご家族の反応は。

 最初はびっくりしていました。でも諦めたくなくて、一から美術を勉強しました。とにかくたくさん絵を描きましたね。その様子をみて家族も応援してくれるようになり、心強かったです。

 ―美術大学ではどのような勉強をしましたか。

 自己表現よりも人のために描きたい気持ちが強く、デザインを専攻しました。もともと友人に絵を描くことが多かったし、何より人と話をすることが大好きで。大学4年生のときに制作した作品が最優秀賞に選ばれたときは嬉しかったです。

 ―卒業後は国内外でブランディングとデザインを手掛ける、「株式会社ブラビス・インターナショナル」に入社されました。

 もっとデザインの勉強がしたかったので、それができる環境を探しました。私の勤める会社は国内だけでなく、中国やタイ、韓国など海外の仕事も多く扱っています。入社1年目でもやる気があればデザインを提案できる、自由度の高い会社なので刺激になります。

 ―特に印象に残っている仕事はありますか。

 新商品のドリンク缶のデザインを担当したことです。私の会社ではデザインチーム以外に、ブランドコンサルティングを行う『ブランド戦略チーム』があります。そのチームと協力し、商品のコンセプトやネーミング、パッケージデザインを提案しました。『どうしたらみんなに知ってもらえるか』『どうしたら一目で手に取ってもらえる魅力的な商品と伝わるか』、試行錯誤でした。少なくとも60種類はデザインを提案しましたね。

 ―デザインが採用されたときはどんな気持ちでしたか。

 すごく嬉しかったです。準備を進めて迎えた商品の発売日は、いてもたってもいられず、すぐに店頭に並ぶ様子をこっそり見に行き、購入しました。今でもそのデザイン缶は大切に飾っています。買い物のときは、つい売り場を覗いてしまいますね。

 ―生まれ育った秦野市は特別だとか。

 私は渋沢地区で生まれ育ちました。今は仕事の都合で東京都に住んでいますが、山々も臨めるのどかな雰囲気の場所です。何となく、秦野市に似ている気がします。やっぱり落ち着くのだと思います。

 ―将来の夢を教えてください。

 いまは目の前のことで精いっぱいで。将来のことを意識するより『いま、目の前にあるものが大切』ということを心がけて仕事に臨んでいます。自分が関わったものは少しでも良いものにしたい、そう思っています。スキルアップして、いつか秦野市に関わるデザインができたら嬉しいですね。

 ―ありがとうございました。

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