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秦野 人物風土記

公開日:2024.12.06

花とみどりのフェスティバルのフラワーアレンジメントの部で金賞・神奈川県知事賞を受賞した
菅原 加代子さん
今泉在住 54歳

こだわり詰め込み最高賞

 ○…横浜産貿ホールで11月23日・24日に行われた「花とみどりのフェスティバル神奈川県花き展覧会」のフラワー装飾技能コンクールギフトアレンジメント部門で、最高賞の県知事賞を受賞。クリスマスギフトをテーマにした作品を制作した。「最初はピンとこなかったけど嬉しくて泣きました」と喜びを語る。

 ○…作品の配色は、美術教諭でもある娘からのアドバイスが生かされている。目立たないが重要な役割を持つスプレーギクの配置、木の皮を巻きつけ自然に溶け込むよう手作りした器など、たくさんのこだわりを詰め込んだ。自身が庭で育てた葉物も多く使われている。「前日の作品作りは夕方から始めて夜中の2時まで8時間かかりました」とはにかむ。サークル状の構図も苦労した箇所の一つ。「作品を上から見てきれいな渦を巻くようにするのが難しかったですね」。

 ○…秦野生まれ。南小・中学校、秦野高校出身。「花が好きで学生時代も生花店でバイトしていたんです」。子育てがひと段落し母の知り合いの生花店で働き始めたのが、花に本格的に関わるきっかけになった。周りの先輩やドイツのフローリストマイスターの資格を持つ人などに教わりながら国家資格のフラワー装飾技能士2級を取得。今は「フルール花もと」で働く。家でも植物を使った作品づくりをしており、「松ぼっくりを使うのにハマっています」と笑顔を見せる。

 ○…「受賞は自分一人の力ではなく、社長やスタッフの土橋裕子さんの助けがあってこそ」と、周りの人たちへの感謝を口にする。大事にしているのは、顧客のニーズや気持ちに寄り添った商品づくり。「周りと協力しながら店を盛り上げていきたい」と思いを新たにする。

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