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公開日:2025.08.08
幻の「一ノ塔」はどこに?
山の日に合わせ調査
山多き秦野に「二ノ塔」「三ノ塔」はあれど、「一ノ塔」はない――。なぜ一ノ塔だけがないのか、疑問に思っていた人も多いのでは。来たる8月11日の「山の日」を前に、その謎を解く一説を紹介する。
秦野市が表丹沢の魅力をPRするため運営しているインスタグラムの公式アカウント「OMOTAN表丹沢」(omotan_hadano)の投稿によると、幻の一ノ塔は実は加羅古(からこ)神社(秦野市横野608)だというのだ。投稿では、次のような伝承を紹介している。
昔、横野の山に毎夜光るものが現れた。それを不思議に思った村人が山に登ってみると、天空に突然神燈(神に供えるあかり)が輝き出した。その後、奥の山上にも二つ目、三つ目と神燈が灯り始めた。そして馬に乗った童子が現れ、村人へ神像を渡し、祀るよう伝えたのだという。投稿では、「村人は神燈が最初に灯った場所(一ノ燈)に加羅古神社を建立し、二番目、三番目に神燈が灯った山はそれぞれニノ燈、三ノ燈と呼ぶようになった」と内容を続けている。
伝承は書籍に記載
はだの歴史博物館によると、この伝承は同館や秦野市立図書館に所蔵されている書籍『からこだ明神縁起考』(池田正一郎著・1977年発行)に記載がある。この書籍には同神社に関する縁起が記述されており、著者が横野に住む今井高保氏の家に所蔵されていた相伝の秘文を書き下し、解説したものだ。
山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日とされている。ともに標高1000mを超える二ノ塔、三ノ塔は気軽にハイキングできる山ではないが、一ノ塔の伝承を知ると少し身近に感じられる。登山の際には、加羅古神社(一ノ塔)を参拝するのも良いかもしれない。
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