町田市病院事業管理者に就任した 近藤 直弥さん 川崎市在住 60歳
皆で協力し信頼される病院に
○…「人の役に立つことが自分の喜びになる」。小学生の時に医学の道を志した。２００９年に町田市民病院の院長に就任し、今年の４月に事業管理者になり兼務する。これまでの診療部門に加え、事務部門も担当することとなった。「市民の皆さんに信頼される病院になれるよう努めたい」。同病院には外来１日平均１３００人が来院し、平均３７２人が入院している。医師１１０人、看護師４００人ほか様ざまな専門家が市民の健康を支える。
○…「母親が産婆をしていたので、その影響かな」。医者への道は高校生で途切れかけた。「成績がガクッて落ちてね。医者は無理かな」と獣医や医者に関係ある仕事に就こうと考えたこともあった。その時担任の先生に怒られたことが、今でも忘れられない。「やりたいことがあるなら諦めるな」。その言葉で本当の夢に進めた。
○…医大卒業後、研修を経て教授の奨めで泌尿器科へ。教授から「これからは老人世代が多くなる。泌尿器科がより必要となる」との言葉を受け選択したが、「最初はね、老人ばかり診るのは嫌だなって思っていたが、これは本当に間違っていたね」と振り返る。「何歳になっても困っていることを取り除けば、本当に喜んでくれる。これは素晴らしいなと思い直した」
○…市民公開講座や子ども向け講座も職員と一緒になり計画中。将来、医師や看護師になりたいと思ってくれるアイデアを話し合っている。病院内で医療以外に手伝ってくれるボランティアも増員を予定している。「病院と市民の橋渡しになってくれれば」。趣味は毎週末に楽しむテニス。そしてもう一つは、映画観賞。奥さんと一緒に年間数本を観賞する。また「子育ても終わり、やっと２人になったので妻と海外旅行を楽しみたい」とも。「医師、看護師だけでなく専門職員、ボランティアなど多くの人たちの協力で市民に信頼される病院になっていければ」
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