町田版 掲載号:2017年12月7日号
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まちだ雑学大学で「コスモスと育種学」について講義する元玉川大学教授で住職の 稲津 厚生さん 山崎町在住 75歳

花で多様性の喜び伝える

 ○…「いろいろな人がいて、それぞれの信仰があり、考え方、生き方がある」。そんな多様性を共有できることに喜びを見い出し、そうしたことをコスモスの育種学から伝えていきたい。5品種のコスモス新花色登録品種の育成者の一人であり、「コスモス手帳」などの著書もある。

 ○…玉川学園高等部教諭から玉川大学農学部の教授になった。専門は花の育種学と園芸植物学。多くの花の中からコスモスを対象にしたのは恩師がコスモスの研究者だったからだ。花の形の研究をしていた恩師の助言もあり、コスモスの花の色の品種改良や色素の研究の道に進んだ。そこで花の持つ多様性を知るにつれ、「人々の生き方や人生観などのさまざまな価値観につながることを強く意識した」という。

 ○…江戸時代から8代続く医者の家の次男として誕生。幼少期に妹を亡くし篤信の両親と寺参りするなど仏教とのかかわりが深かったことが、今に通じていると話す。生まれた時期が秋の彼岸の時期だったことにも運命的なものを感じる。1972年、仏門に入り、91年から山崎町の孝養寺の住職。先代の住職が開いていた勉強会に参加したことがきっかけで、寺の後継者に誘われた。務めていた玉川学園の創始者、小原國芳師が提唱する全人教育では宗教的陶治が不可欠であることも理由の一つだ。

 ○…「日本という国はいろいろな宗教を受け入れる風土がある。元来、多様性を喜ぶ土壌ができている」。例えるなら和風仏教。宗教に限らなくても料理など、「フレンチジャポネーゼ」というように他国のものを取り入れ、それを日本風にアレンジしている。多様性とは多くの可能性を意味する。「こう見えても将来は農業の道に進み、絵でも描きながら過ごそうと考えていたこともあるんです」。運命と自身で選んできた数奇な人生を楽しみつつ、自らの研究を人々の役に立つことに今も情熱を傾ける。

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