市が行う「綾瀬らしい商品」の開発支援に、パティスリーirodori(いろどり)(深谷)の「綾瀬みつばちマドレーヌ」と矢部商店(小園)の「あやせ本醸造梅酒」の2つが選ばれた。
マドレーヌを作ったのは、irodoriのシェフを務める杉本悠さん(34)。「地域の物を使った綾瀬土産を作りたい」という思いで開発した。
構想があったマドレーヌをアレンジする素材を探していた杉本さんは、ニュースで市内に養蜂場があることを知った。話を聞きに行ったところ、そのこだわりに感銘を受け使うことを決めたという。
マドレーヌは昨年から、1個200円で店舗で販売している。今後は市内の祭りなどのイベントでも出店する予定だ。「友人への手土産や帰省土産などの定番になれば嬉しい」と、杉本さんは話している。
梅酒は、あやせ名産品「あやせ本醸造」に綾瀬産の梅を漬け込み開発された商品。矢部貴洋さん(41)が蔵元と相談し、作り上げた。
梅は一般家庭からの寄付で集めた20kgを使用。昨年、初の試みとして生産した250本は完売している。今年も5月半ばから下旬頃に、同じ量の生産を予定しているそうだ。
「名産品入りするには継続して作る必要がある。新たな名産品を目指しがんばりたい」と矢部さんは話す。