綾瀬版 掲載号:2017年4月7日号
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ワイ・ケー電子人と人を繋ぐ拠点へ「地域に開かれた工場」完成

社会

地域に馴染めるよう開放感あふれるデザインと木造建築で設計
地域に馴染めるよう開放感あふれるデザインと木造建築で設計

 市内大上の(株)ワイ・ケー電子(井上幸雄社長)がこのほど、地域に開かれた木造の新工場を建設した。同工場は1階スペースを教室や集会など各種催しができる設計にしており、希望者は貸しホールとして利用することができる。こういった施設が少ない綾瀬において、「地域とものづくり企業とを結ぶ基板工場」としての新たな一歩を踏み出した。

 ワイ・ケー電子は、自動車・カメラ・医療など電子機器に使われるプリント配線基板を設計・製造する会社。丹沢の植樹や沖縄の珊瑚移植、年1回のビーチクリーンなど環境活動に力を入れているほか、昨年には「優良小規模企業者」として県から表彰を受けている。

 新工場設立に関しては次世代への継承を見据え、息子である井上雄亮常務に一任した。構想を練り始めた4年前は、今とは全く違う形から始まったという。

 設計担当は、ららぽーと湘南平塚内「チームラボアイランド―学ぶ!未来の遊園地―」などを手掛けるテクノロジー集団「チームラボ」所属の浜田晶則氏(浜田晶則建築設計事務所)。ワイ・ケー電子がチームラボの仕事を請け負っている縁で、紹介を受けた。

 当初の計画では鉄筋コンクリートだったが、「格好いいだけのビルになってしまった」と白紙撤回。木造建築に舵を切り直した。

 新たなコンセプト模索の中で、共に仕事をするチームラボの面々から大きな刺激を受けた井上常務は、次第に「地域と共存する工場」という方向性を見出す。現在の形に行き着き、「&(アンド)VILLAGE(ヴィレッジ)」というワイ・ケー電子が手掛ける空間の新提案を立ち上げた。

用途に応じ臨機応変に

 工場は1階を貸しホールとして利用できるマルチスペースに、2階を事務所スペースにした。部屋は間仕切りで調整でき、キッチンも備えているためパーティーや地域の集会、料理教室、英会話教室など用途に合わせた広さで活用できる。必要に応じ自社の仕事スペースにするなど、柔軟な対応が可能になっている。

 全面ガラス張りにすることで開放感を出し、天井にあえて梁や配管を出すことで「基板」を連想させるデザインにするなど、随所に工夫が散りばめられている。

 すでに運用は始まっており、利用時間は平日午前9時から午後9時と、土・日・祝午前9時から午後10時。ホームページ(www.andvillage.jp)から予約可能。受付開始前から早くも問合せが寄せられていたそうだ。

 「思い描いているのは、人が集う村(VILLAGE)。この空間で人と人が繋がり信頼関係が生まれることで、新たな活動やビジネスに繋がっていけば」と、井上常務は話している。
 

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