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綾瀬版 公開:2017年5月12日 エリアトップへ

「やさいの寺子屋」始動 農の担い手育成と成人自立支援へ

社会

公開:2017年5月12日

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講師の内田さん(左)が指導
講師の内田さん(左)が指導

 座学で野菜について学びながら、年間を通し育成・収穫を実践する「やさいの寺子屋」が、4月13日と27日に開催された。市民に農業を学ぶ機会を創出するとともに、今年2月に発足した市民活動団体「成人の自立支援『あやせシンプルサポート』」(石井麻理会長)の活動につなげていく狙いがある。

 この取り組みは、長年食育に関する活動を行っていた石井さんと、市内深谷の畑で農業を営む川上和男さんの出会いから始まった。共通の知人から石井さんのことを聞いた川上さんが、コンタクトを取ったのがきっかけだった。

 「自分の畑や綾瀬産の野菜を、何か活動に繋げたい」という考えに、石井さんが賛同。川上さんが手掛ける「炭素循環農法」という手法の知識を石井さんが有していたこともあり、野菜や農業について一から学ぶ「寺子屋」が生まれた。

 講師は28歳で農業に飛び込み、自然農法国際研究開発センターや有機農家に10年ほど従事し、育土・育種・育苗・栽培技術の研究開発に携わった内田達也氏((株)いかすアグリプロジェクト推進部ゼネラルマネジャー)に依頼。同氏が座学と畑での実践両方で講師を務めることになり、今年4月から毎月第2・4木曜に開催する運びとなった。

 活動にはバイク店や占い師、パン店、飲食店など、初めて農業に触れる人たちが参加。座学では、野菜の起源や品種改良の歴史、環境適性など基礎知識から、野菜が育つための最適な環境をどう整えるかなどについて学んでいる。

 座学後は昼食をとり、畑に出て実践。初回は土に触れたのみだったが、27日は初期除草の道具の説明や使い方、種まき、苗の定植などが行われた。また、プロの農家が感覚で行っている「野菜の状況や自然環境への気づき」を身につけるための指導も取り入れられた。

 シンプルサポートでは今年8月からきらめき補助金事業として、様々な事情で家から出られない成人の自立支援を行う活動を展開していく。「やさいの寺子屋」は同団体の研修も兼ねており、共に活動する仲間をつくる役割も担っている。

 同寺子屋では、一般からの参加者を随時募集している(参加費1500円)。問合せは川上さん【携帯電話】090・9313・6861へ。
 

苗の定植作業
苗の定植作業

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