綾瀬市オーエンス文化会館で5月27日、大震災復興祈願「聲明コンサート」が開催され、小ホールいっぱいの聴衆が集まった。
経に節が付いた仏教聖歌であり、仏教伝来と共に日本に伝えられた「声明」。奈良時代にはすでに盛んに行われていたと考えられ、日本伝統音楽の源流ともいわれている。
今回公演で披露されたのは、真言宗豊山派の総本山である大和長谷寺に伝承された「豊山声名」。来場者らは第一部の解説後、豊山声名の伝承・錬磨のため結成された有志団体「迦陵頻伽(かりょうびんが)聲明研究会」による力強く美しい大般若転読会=写真=を鑑賞した。