「安くて早い」だけじゃない 注目の社食・学食をチェック
かつては「社員(学生)でないと利用しづらい」と思われていた社員(学生)食堂。しかし丸の内タニタ食堂などを火付け役に、一般の人でも気軽に入ることができる食堂に注目が集まっている。500円前後というリーズナブルな値段でボリューム満点のメニューが味わえることに加え、その会社(施設)や大学の雰囲気を肌で感じることができるのも魅力の一つだ。横須賀ではどのような食堂があるのだろうか、個性のある4店を訪れてみた。
横須賀地方合同庁舎7階(れんが館)海を見ながらランチ
「海の見えるレストラン」と銘打たれた通り、東京湾を一望できる絶好のロケーションだ。新港町に新たに建設された「横須賀地方合同庁舎」の7階。「天気がいい日には房総半島まで見渡せます」とスタッフは話す。
店のオープンから約1カ月。今は庁舎で働く職員がよく利用しているといい、一般にはまだまだ穴場的スポットだが、知れ渡れば一気にブレイクしそう。
もちろん、ウリは眺めだけではない。主に肉料理と魚料理の2種類から選ぶことができる日替わりランチ(580円)は、管理栄養士がカロリーバランスを考えたメニューを提供している。地場の魚や野菜を使うなど、食材にもこだわっている。その上、リーズナブル。スタッフとの会話も楽しむことができる。
■午前11時30分〜午後2時(平日のみ)/新港町1の8
YRP(レストラン ローズテリア)開放的なカフェテリア
横須賀リサーチパーク(YRP)の敷地内にある緑に囲まれた一軒家の食堂。100席以上ある店内は天井が高く、窓からは太陽の光が降り注ぐ。近くには野鳥を楽しめる光の丘水辺公園もあり、野比の知る人ぞ知るスポットとしてわざわざ車で来る常連客も。日替わり定食・麺(=写真)、小鉢の惣菜など充実の品ぞろえのほか、購買者は150円でドリンクバーを利用できるため、混み合うランチ時を外してゆったりとくつろぐ主婦達も多いという。皿からあふれんばかりのボリュームが目を引く「メガ油淋鶏(ユーリンチー)(620円)」など働き盛りの男性社員のためのメニューもおすすめ(毎週月曜限定)。
■ 午前11時30分〜午後2時(平日・土曜のみ)/光の丘5の8
県立保健福祉大(シーガル)学生がメニュー考案
栄養士を目指す学生たちの食育サークル「シーラボ☆」が毎月栄養バランスを考慮したレシピを考案。特に塩分には気を付けており、1食3〜4gに抑えられるよう調整している。さらに「美味しくなければ意味がない」と味付けや彩りにも工夫を凝らす。来月のテーマは「梅雨」。酢を使った鶏肉の南蛮漬け焼きなど、さっぱりと涼やかな気持ちになってほしいという思いが込められている(6月第2週頃提供予定)。1日限定10食。同食堂はうみかぜ公園が近く、子ども連れの母親の姿も目立つ。
■ 午前11時〜午後1時30分(平日のみ)大学の休校期間は休み/平成町1の10の1。
神奈川歯科大学鮮度が自慢の海鮮丼
神歯大では学生サービス向上を掲げて昨年5月、「学食改革」に乗り出した。2つの事業者をテナントとして迎え、バラエティに富んだメニューを提供している。
1階は8つのグルメが味わえる「横須賀グルメジャンクション」。デパートのフードコートさながらのレイアウトで和・洋・中の定番メニューを用意、サラダバイキング(100円)まである。2階は新鮮ぷりぷりの地魚が自慢の「わさび」。三浦市で漁師直送の鮮魚料理を振る舞う「清丸」が営む学食レストランだ。一番の人気メニューは日替わりの「海鮮三色丼」(600円)。朝一で揚がった魚が豪快に器に盛られてこの値段。質・量ともに申し分ない。オーナーの鈴木誠一さんが破格値に挑戦するのには狙いがある。「若者の魚離れを食い止めたい。本物の味を知るきっかけになればいい」
■午前10時〜午後3時(平日のみ)/稲岡町82
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