神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2012年1月27日 エリアトップへ

市役所前に野菜10数種 緑化の一環で市民団体が設置

社会

公開:2012年1月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
市役所前をにぎわすキャベツなどの野菜
市役所前をにぎわすキャベツなどの野菜

 市役所前に憩いの場を設けようと、先月、玄関前の広場に野菜を用いた緑化が行われた。設置されたプランターにはキャベツやハーブなど、普段食卓に並ぶ「食べられる」野菜が植えられている。この野菜による景観作りは「エディブルランドスケープ」と呼ばれ、今回の取り組みは日本でも珍しいという。市民団体「グリーンズアート鎌倉(佐々木康憲代表)」が手がけた。

 市役所の玄関前広場には、かつてパンジーなどを植えたプランターが並んでいたが、昨年3月に担当者が離職し、以来、それらも撤去されていた。この現状に佐々木さんは「何もないままでは淋しい」と思い、玄関前の緑化を市管財課に提案したという。

 その後、市は本庁舎の緑化協力者を募集し、同団体は「鎌倉を美しくする会(高田晶子会長)」と共同で応募、協力者に選ばれた。先月に、鎌倉を美しくする会の後方支援を受け、野菜を植えたプランターやベンチを設置する運びとなった。

 食べられる植物を用いた景観作り「エディブルランドスケープ」は、佐々木さんによると野菜を見直す機会として、世界で注目されているという。また、新たなアートとして楽しめる景観としても期待されている。

 今回、同団体が3週間かけてプランターから保水性を高めた土まで全て手作り。費用は全部で約40万円かかり、団体への寄付金から拠出された。現在、市役所玄関前の一角はチコリやトウガラシなど10数種の野菜でにぎわっている。

 佐々木さんは「同じ緑でも野菜があると雰囲気が変わる。土に植えられた姿を知らない子どもたちにも興味をもって欲しい」と話す。

 今回、野菜緑化を手がけたグリーンズアート鎌倉は、景観美化に取り組む「江の島みちルネッサンス推進会議(以下、みちルネ)」から派生したもので、昨年1月に設立。現在会員数は6人で、今回が初の一大事業。

 みちルネでは約1年前から野菜を取り入れた景観作りの取り組みを開始。佐々木さんらも共同で実現に向けて準備を行ってきた。

 佐々木さんは「今後は鎌倉野菜を取り入れるなど、地域ならではの景観作りをしていきたい」と話す。

 問【携帯電話】080・6543・2358佐々木さんまで。
 

鎌倉版のトップニュース最新6

閉院一転、産後ケア継続へ

閉院一転、産後ケア継続へ

旧バースクリニック

3月22日

新庁舎設計費含み可決

24年度予算案

新庁舎設計費含み可決

位置条例案は否決のまま

3月22日

高校生ミュージカル上演

小泉さん浅川さん

高校生ミュージカル上演

30日、オリジナル脚本で

3月15日

車いすでも「パリに行く」

城廻・前田詩生さん(9歳)

車いすでも「パリに行く」

自作品販売、五輪渡航費に

3月15日

能登半島地震の教訓を

能登半島地震の教訓を

被災地支援の市職員に聞く

3月8日

サイクル、アップサイクル

サイクル、アップサイクル

学生団体 店舗から資源回収

3月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook