小田原版 掲載号:2017年11月11日号
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「ダウン症のあるダンサー」待寺優さんCDデビュー参加スクールの記念盤で

文化

自身がモデルを務めるポスターの前で、歌詞カードを手にする待寺さん
自身がモデルを務めるポスターの前で、歌詞カードを手にする待寺さん

 ダウン症がある人のための本格的なエンターテイメントスクール、「ラブジャンクス」に参加している市内東町の待寺優(まちてらゆう)さん(27)が、このほど歌手デビューを果たした。

 ラブジャンクスは関東・関西・沖縄でスクールを展開しており、活動15年の集大成としてCD『LOVEJUNX』を発売。待寺さんが歌う『LA LA LA One Life』は、3曲が収録されているCDの1曲目に登場。作詞・作曲はダンスパフォーマンスグループのパニクルーやアイドルデュオのKinKi(キンキ) Kids(キッズ)に数多くの楽曲を提供している井手コウジさんで、待寺さんのイメージで作り上げたオリジナルだ。

 ダウン症がある待寺さんは滑舌が悪く、最初は1つ1つの言葉を上手く歌えなかったという。曲を覚えるために家中の壁に歌詞を貼り、親交があるパニクルーのメインボーカル・植木豪さんに指導を受けるなど、デビューに向けて猛特訓を積んだ。その努力が実を結び、完成度の高さを井手さんから褒められたという。

歌とダンスは体の一部

 音楽好きな父、兄、姉の影響からか、幼いころから曲が流れると自然と体が動き出していた。転機は9歳の時、安室奈美恵さんなど芸能人を輩出する沖縄アクターズスクールのチーフインストラクターを務めていた牧野アンナさんのワークショップに参加したことだった。本格的にダンスの技を磨くため、2年後の2002年に牧野さんが「ラブジャンクス」を立ち上げてからは週に2、3回、横浜や東京へレッスンに通った。

 ダンサーとしての才能を発揮した待寺さんは「世界ダウン症の日」の啓発ポスターのモデルに抜擢され、得意のブレイクダンスを披露。そのほか多く舞台やテレビにも出演するなど、「ダウン症のあるダンサー」として知られている。さらに、市内久野の就労支援事業所アール・ド・ヴィーヴルで織り物の作家活動もしており、「楽しい」と充実した笑顔をみせる。

 歌詞の中で好きなフレーズは「描いた夢と違う場所で それでも見つけた立ち位置で『頑張れ 頑張れ』って見てくれる人がいる」。挑戦し続ける待寺さんを支えてきた母・幸(みゆき)さんは「素晴らしい出会いに恵まれ、優は本当に幸せ者」と感謝を語った。CDはラブジャンクスのホームページhttp://turbox.jp/で購入できる。
 

発売されたCDジャケット
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