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公開日:2024.02.22

勝田小
卒業生らと思い出共有
建て替え前に、児童が企画

  • 勝田の街並みを紙粘土で再現

 勝田小学校(石澤康史校長)6年3組の児童は、現在建て替え工事が進行している現校舎を思い出に残そうと2月14日・15日の2日間、「勝田メモリアルFES」を行った。卒業生や地域住民ら多数の人が訪れ、児童の企画したコーナーを通して、昔を懐かしんだ。

 この催しは、6年3組の児童33人が主体となって企画。昨年9月頃から総合の時間を使い、調べ学習を行ったり、現校舎を思い出に残すためには、どのような内容がいいかなど、話し合いを重ねてきた。

 まず、「今の街並みをずっと残せるように」との思いから、紙粘土で勝田地区のジオラマを製作。当日は、来場者が思い出の場所にピンを立て、思い出話に花を咲かせた。また、現校舎を3D映像で探検できるコーナーや歴代の卒業アルバムが閲覧できるコーナー、謎解きコーナーなどを設置した。卒業生だという30代の女性はアルバムを覗きながら「昔懐かしい写真がたくさん見られて良かった。当時の記憶が甦りました」と話した。

 ステージでは児童の即席バンドが演奏。50周年を記念したオリジナルキャラクターも出演し、フェスを盛り上げた。他にも、付せんに思い出を書いて貼り付けるコーナーも設置され、来場者は「運動会が楽しかった」「修学旅行にもう一度行きたい」などと書きだした。担任の島田聡介教諭は「児童たちが一生懸命、頑張ってくれた。『思い出に残す』という目標は達成できた」と笑顔で話した。

校舎完成は8月予定

 同校は1969(昭和44)年に開校。以来、多くの卒業生を送り出し、今年で55年目を迎えた。校舎は増築や耐震改修などを行ってきたが、50年以上が経過して校舎の老朽化が進んだため、建て替えることになった。

 工事は2022年4月から開始しており、今年8月に新校舎が完成する予定だ。26年には校庭も完成する。工事中は校庭が使用できないなど様々な制限があった。島田教諭は「新しくなった校舎でも存分に学び、たくさんの思い出を残してくれたら」と話した。

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