大和市で行われたテニス大会で優勝した 小川 正澄さん 宮沢在住 72歳
「体が動く限り続けたい」
○…10月に行われた大和市テニス協会主催「ベテランシングルス大会」の65歳以上の部で優勝。過去3回出場している同大会には「優勝するつもりで挑んだ」と強気の参戦だった。それでも「前回負けた人に勝った時は、嬉しかったぁ。ホッとしたよ」と安堵の表情。
○…宮沢で生まれ育つ。子どもの頃から体を動かすのが大好きな「いわゆる、いたずら好きのガキ大将」。父親がテニス好きで家にコートがあったことから中学入学と同時に軟式テニス部に入部。大学時代まで学校、自宅と毎日、練習にのめり込んだ。結果、学生時代には県大会で優勝するほど強いプレイヤーに。大学卒業後は土日に家で練習するだけで、大会からは遠ざかっていった。「大会に出て試合がしたかった」。定年後、今までの思いを爆発させるかのように大会にエントリー。初出場した藤沢のシニア大会では、3年連続優勝する偉業を達成した。その後も横浜市の大会で数回優勝するなど、県のシニア界で有名な強豪選手に。
○…今から6年前、脳腫瘍を患い入院、頭から5cmほどの腫瘍を摘出した。「さすがにもうテニスが出来ないと思った」。発見が早かったことと強じんな体力で術後3週間で退院。その1カ月後にはテニスコートに立っていた。「すべてが順調で本当に良かった。担当医の先生も回復の早さに驚いていたよ」。体に麻痺はなく、以前と同様にテニスができることに常に感謝の気持ちを忘れない。日々鍛錬を続けても大きな大会では終了後に足が動かなくなることも。だが辞めようと思ったことは一度もない。「だってそれは一生懸命やった証拠でしょ」とサラリ。
○…現在は妻と2人暮らし。テニス好きの血筋は時々訪れる小学生の孫にも受け継がれている。テニススクールに通うという2人の孫は「子ども以上に可愛い」と目じりを下げた。テニスを始めて今年で60年。「まだ平気。体が動く限り続けたい」と力強く語った。
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