みんなで楽しみながら

　○…厚生労働大臣から委嘱され、住民の相談に応じて必要な援助をする阿久和北部地区民生委員・児童委員協議会の会長を務める。１人暮らしの老人の見守りや、地域住民が楽しめるイベントの企画や運営は大切な役割。「年齢問わず、多くの人が参加できる機会を作りたい」と願う。

　○…民生委員への誘いを受けたのは２０１７年。「地域の人たちの助けになれば、と思いお受けしました」と話す。19年には、同協議会の副区会長に。前会長の退任を受けて、22年に会長職に就任した。活動方針は自分たちも地域も楽しく。「信頼できるメンバーが揃っており、協力して活動を進めることは楽しい」と微笑む。

　○…「この活動を始めて知ったことは、人に頼ることを遠慮するご高齢の方が多いということ」と振り返る。交流の機会が少なくなり、自宅に引きこもる人をこれまで見てきた。「外出の機会が減るせいで身体が悪くなり、より家から出れなくなっているのかも」と、人と人との輪を広げて孤立を防ごうと取り組む。20年以上続けてきた「高齢者お楽しみふれあい給食会」も手段の一つ。コロナ禍で変更を余儀なくされたが、長く続けてきた催しを続けていくため、食事会から弁当配布に切り替えるなど対応。今回、福祉団体の協力で参加者を車で送迎し、より多くの人を迎えることができた。「いつか、前の形に戻したいですね」と希望を語る。

　○…新潟県出身。結婚後、名古屋を経て義理の姉など知り合いが住む横浜へ移り住む。家族は夫と２人の子どもと孫。生来前向きな性格で何があっても苦にならない。「嫌だと思って活動しても意味がないんです」と、明るさを糧に何事も前向きに捉えて突き進んでいる。