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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2011.02.24

プロも輩出する野球チーム「戸塚リトルシニア」の会長
村瀬功(いさお)さん
泉区在住 72歳

終わらない野球少年の夢



 ○…「荒波 一軍昇格」―。そう書かれた新聞記事を手に、「彼が主将だった時に全国優勝したんだ」と笑みがこぼれる。昨年、横浜ベイスターズからドラフト3位指名を受けた荒波翔選手は、戸塚リトルシニア出身の教え子。最近では毎朝、ベイ関連のニュースチェックを欠かさない。指名が決まってすぐ、外野手の荒波選手を応援しようと、外野席の年間シートを購入したほど。「一軍に行くと思ってたからね。できる限り球場に行きたい」と3月の開幕を心待ちにしている。



 ○…戸塚リトルリーグの会長を昨年まで31年間務め、現在は戸塚リトルシニアの指揮を執る。戸塚リトルは1970年に創立し、硬式ボールを使用する少年野球としては神奈川県内で2番目に長い歴史を持つ。甲子園球児として活躍する選手も多く、元阪神の高井一(はじめ)選手などプロを輩出するチームでもある。前会長に指名されて以来、毎週休むことなくノックバットを持って練習場に立ち、子どもたちにげきを飛ばす。



 ○…子どものころの遊びといえば、いつも野球だった。初めてスパイクを買ってもらったことが嬉しくて、近所を走り回ったことや、青竹で作ったバットとゴムボールで野球をしたこと。小学4年生の時に父親に連れて行ってもらった、戦後初の日米親善野球のチケットの半券は今でもきれいにとっておいてある。野球の記憶は鮮明だ。叶わなかった甲子園出場の夢を、今も教え子たちに託している。



 ○…チームのスローガンは「楽しむよりも勝とう!勝って楽しもうよ」。試合で勝つ楽しさを得るためには、日々努力しなければならない、と常々指導している。子どもたちは孫のようで、元気をもらえる存在。時折見せる目尻が下がる表情は、おじいちゃんの顔だ。しかし、野球となれば、その目も厳しいものに変わる。「少年野球には終わりがない。まだまだ続けるよ」。子どもたちの夢と自らの夢を背負い、舵を取る。

 

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